Share
「また少し、お金貸してくれない?」実家から何度も繰り返された頼み。だが、私がうまく断ち切れたワケ

「また少し、お金貸してくれない?」実家から何度も繰り返された頼み。だが、私がうまく断ち切れたワケ
実家から電話が来るたび、身構えるようになった
実家から電話がかかってくると、私は少しだけ身構えるようになっていました。
最初は天気や近所の話です。ところが世間話がひと通り終わるころ、決まって声の調子が変わります。
「また少し、お金貸してくれない?」
その一言を聞くと、用意していたはずの断る言葉が出てきませんでした。
「少しなら大丈夫」と答え、そのたびに自分の口座からお金を出していました。何に必要なのか詳しく聞けば、親を責めているような気がして、深く尋ねることもできませんでした。
きょうだいはほかにもいましたが、頼まれるのはなぜか私ばかりでした。
「あなたが一番しっかりしてるから」
そう言われると、頼られているのだと思ってしまいます。けれど同じことが続くにつれ、口座の残高を見るたびに重い気持ちになるようになりました。
初めて、きょうだいに打ち明けた
このままではいけないと思ったのは、子どもの学費について家計を見直していたときです。
思っていたほど余裕がなく、これまで実家に渡してきたお金のことが真っ先に頭に浮かびました。
私は思い切って姉に連絡しました。
「私がずっとお金を出してたこと、知ってた?」
姉は驚き、「知らなかった。ずっと一人で受けてたの?」と聞き返しました。
その後、ほかのきょうだいにも事情を話し、久しぶりに皆で話すことになりました。
そこで決めたのは、親からお金の相談があっても、一人だけで引き受けないことでした。まずきょうだい全員に共有し、本当に必要な支出なら、皆で決めた積立から出す。個人の判断で貸すのはやめることにしました。
次の電話では、一人で答えなかった
しばらくして、また実家から電話がありました。
「少しだけ貸してもらえない?」
以前なら、その場で「わかった」と答えていたと思います。
でもその日は、「これからは私一人では決めないことにしたの。きょうだいで相談するね」と伝えました。
親は少し驚いたようでしたが、それ以上強く求めてくることはありませんでした。
親を突き放したかったわけではありません。ただ、誰か一人が黙って背負う形を終わらせたかったのです。
電話が鳴るたびに感じていた重さは、それから少しずつ薄れていきました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


