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「交換してもらいたいんだけど」レジでいら立った様子を見せる客。だが、無茶な要求に思わず責任者を呼んだ

「交換してもらいたいんだけど」レジでいら立った様子を見せる客。だが、無茶な要求に思わず責任者を呼んだ
「昨日ここで買った」と言う男性客
土曜の夕方、私が働く家電量販店のレジには長い列ができていました。会計を続けていると、六十代くらいの男性が細いケーブルを手に、列の横からこちらへ近づいてきました。
「ちょっといい?昨日ここで買ったんだけど、これ使えないんだよ。交換してもらいたいんだけど」
少しいら立った様子でしたが、私はいったん会計を止め、レシートを見せてもらいました。
ところが、そこに印字されていた購入日は三週間ほど前。さらに店舗名も、私が働いている店ではなく、隣町にある別の系列店になっていました。
「お客様、こちらを確認すると、購入日は三週間前になっています。それと、購入された店舗もこちらではないようです」
そう伝えると、男性は眉を寄せ、レシートをのぞき込みました。
「いや、昨日だよ。昨日ここで買ったんだって。ちゃんと覚えてるから」
「そうでしたか。ただ、このレシートには別の店舗名が印字されていまして……」
説明しようとすると、男性の声が少しずつ大きくなっていきました。
「だから、そんなこと言われても困るんだよ。使えないんだから、交換してくれればいいだろ」
周囲のお客様の視線が集まり始めます。入社二年目だった私は、何と説明すれば納得してもらえるのか分からなくなっていました。
「すみません、私だけでは判断できないので、責任者を呼びます」
すると男性は、少し強い口調で言いました。
「じゃあ早く呼んでよ!」
店長と一緒にレシートを見直すと
ほどなくして店長が来ました。男性の話を途中で遮ることなく聞いたあと、店長はレシートを手に取りました。
「昨日こちらで購入された、ということですね」
「そう。なのに、この人が違う店で買ったって言うんだよ」
「分かりました。では、いったん一緒に確認させてください」
店長はそう言って、レシートの日付を指しました。
「購入日はこちらです。それから店舗名は、この店ではなく別の店舗になっています」
男性は黙ってレシートを見つめました。
店長は責めるような言い方をせず、続けました。
「交換をご希望とのことですが、このレシートでは、昨日当店で購入されたことが確認できないんです。購入された店舗に確認していただくのが確実だと思います」
「……じゃあ、こっちでは分からないってこと?」
さっきまでの勢いが少し弱くなっていました。
「はい。このレシートの商品については、まず購入店舗へお問い合わせいただけますか」
男性はもう一度日付と店舗名を見てから、小さく息を吐きました。
「分かった。じゃあ、そっちに聞いてみるよ」
ケーブルとレシートを持つと、そのまま店を出ていきました。
強く言い返すことだけが対応ではなかった
男性が離れたあと、私はようやく肩の力が抜けました。
店長は私に、「最初にちゃんとレシートを確認できていたから大丈夫。こういうときは、一人で抱えなくていいからね」と声をかけてくれました。
私はそれまで、強い口調で言われると、何とか自分だけで納得してもらわなければと思っていました。
でも、相手に言い返す必要はありません。確認できるものを一緒に見て、できることとできないことを落ち着いて伝える。その大切さを、この日の店長の対応から学びました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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