MENU

Share

HOME LIFESTYLE STORY COLUMN

「子どもは3人くらいがにぎやかよ」結婚予定の私。だが、親戚のプレッシャーに感じた本音

「子どもは3人くらいがにぎやかよ」結婚予定の私。だが、親戚のプレッシャーに感じた本音

独身最後の帰省で

結婚が決まって間もない頃、親戚の法事に出席したときのことです。

独身最後の帰省になると思い、婚約中だった夫も一緒に参加していました。

会場へ向かう車には親戚が何人も乗り合わせ、最初は結婚式や新生活の話でにぎやかでした。

そんな中、隣に座っていた叔母が私に笑いかけました。

「結婚が決まってよかったわね。新しい生活、楽しみでしょう」

「はい。まだ準備でバタバタしていますけど」

そう答えると、叔母は楽しそうに続けました。

「そのうち子どももできたら、もっとにぎやかになるわね。私は3人くらいいる家庭っていいなと思うの」

突然、将来の家族の話になり、私は少し戸惑いました。

「ああ……どうでしょうね。そこはまだ何も決めてなくて」

「そうなの?兄弟が多いと楽しそうじゃない。あなたならにぎやかな家庭が似合いそうだけど」

叔母に悪気がないことは伝わってきました。

ただ、私自身は子どもの人数どころか、これからどんな家庭を築いていくのかさえ、夫とゆっくり考えている途中です。

親戚が集まる場で細かく説明する話でもないと思い、私は「そうですね」とだけ返しました。

会場でも続いた将来の話

法事の会場に着くと、先に来ていた叔母の夫が声をかけてきました。

「久しぶりだな。結婚するんだって?おめでとう」

「ありがとうございます。ご無沙汰しています」

叔父は夫にも挨拶をすると、うれしそうに私たちを見ました。

そこへ叔母が、「さっき、子どもは3人くらいいたら楽しそうねって話してたのよ」と笑いながら口を挟みました。

叔父も「ああ、それくらいいたら家の中もにぎやかだろうな」と頷きます。

「まあ、二人でゆっくり考えます」

私がそう返しても、叔父はまだ楽しそうでした。

「若いうちは分からないけど、家族が増えるのもいいもんだぞ。うちは勝手に期待してるからな」

冗談めいた言い方でしたが、同じ話が続くうちに、私はだんだん返事に困ってしまいました。

当時、私は32歳で、夫は50歳。

子どものことだけでなく、仕事やこれからの暮らしについても、二人で話し合っている最中でした。

すると、隣にいた夫が穏やかに口を開きました。

「叔父さん、叔母さん。楽しみにしてくれているのはありがたいです」

そして私をちらりと見てから、少し笑いました。

「でも、これからどんな家庭にするかは、僕たちなりに考えていきたいんです。まだ何も決まってないので、そのあたりは気長に見ていてください」

叔父は一瞬きょとんとしましたが、すぐに「ああ、そうだな」と笑いました。

叔母も「ごめんごめん、先の話をしすぎたわね」と肩をすくめます。

「いえ。気にかけてもらえるのはうれしいです」

私もそう答えると、その場の空気は自然に別の話題へ移っていきました。

帰りの車で、私は夫に小さな声で「さっき、ありがとう」と伝えました。

すると夫は、「まだ二人でも決めてないことを、外から先に決められても困るからね」と笑いました。

その言葉に、私もようやく笑うことができました。

親戚に悪気があったわけではありません。ただ、将来の家族の形は人それぞれです。

夫が穏やかに線を引いてくれたことで、私自身も「二人のペースで考えればいい」と改めて思えた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

ほかの小説も読む

CHARACTERS

登場人物から探す

THEME

テーマ・シチュエーションから探す

ENDING

結末から探す

最も人気の短編小説

もっと見る >

スカッとする短編小説

もっと見る >

モヤモヤ短編小説

もっと見る >

ゾッとする短編小説

もっと見る >

LINEの短編小説

もっと見る >

実体験をもとにした短編小説

もっと見る >

恋愛トラブル

もっと見る >

ハラスメント

もっと見る >

金銭トラブル

もっと見る >

浮気・不倫

もっと見る >

仕事のトラブル

もっと見る >
ふと心に引っかかった「モヤモヤ」
思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」

その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

応募フォームはこちら

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

website
前の記事

「掃除まではちょっと」同じゴミ捨て場を使う隣人。だが、押し付けてしまった昔からの習慣とは

GLAM Lifestyle Editorialのすべての記事を見る

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking