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「財布から数千円、抜いたでしょう」結婚1ヶ月。夫の最低な行動に、固めた妻の決意とは

消えた数千円
結婚して、まだ一か月ほどしか経っていない頃の話です。
共働きの私たちは、それぞれ自分の給料を、自分で管理していました。
ある晩、財布を開けて手が止まりました。
前の日に確かめた枚数と、お札の数が合いません。何度数えなおしても、数千円が足りないのです。
思い違いかもしれない。そう自分に言い聞かせて、その夜は布団に入りました。
けれど数日後、また同じことが起きました。
財布から抜かれていたのは、やはり数千円です。今度ははっきりと、覚えのある額が減っていました。
金額そのものより、こっそり手をつけられたことのほうが、ずっと怖くなりました。
信じていた人の別の顔を、うっかりのぞいてしまった気がしたのです。
問いただした夜
心当たりは、一つしかありません。
夕食を終えたあと、私は思いきって、向かいに座る夫に切り出しました。
「財布から数千円、抜いたでしょう」
夫は箸を置いて、しばらく黙り込んでいました。それから、消え入りそうな声で認めました。
「…悪かった。ちょっと、足りなくて」
「どうして、ひと言、言ってくれなかったの」
「言えなかったんだ。情けなくて、口に出せなかった」
謝られても、頭は真っ白なままでした。夫婦になったばかりの相手が、黙って私の財布に手を入れていた。
その事実だけが、胸の中をぐるぐると回っています。
実家で迎えた朝
「少し、実家に帰ります」
その夜のうちに荷物をまとめ、私は結婚したばかりの家を出ました。
実家の母は理由を深くは聞かず、ただ温かいお茶を出してくれました。
「顔色が悪いわよ。無理に戻らなくていいからね」
母はそれ以上は追及せず、私が落ち着くのを黙って待ってくれました。その静かな優しさが、かえって涙腺をゆるめます。
布団に入っても、離婚という言葉が、何度も頭をよぎります。
こんな人とこの先やっていけるのか、天井をにらんだまま眠れませんでした。
カーテンの隙間から白い光が差す頃、こんがらがっていた気持ちが、少しずつほどけていきました。感情のままに責め続けても、失った信用が戻るわけではありません。
それより、二度と同じことが起きない形を、自分の手で作るほうがいい。
自分のお金は、自分だけが把握する、必ず隠す。
そう決めた朝、私はようやく少しだけ、息がつけた気がしました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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