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「ここ、うちの敷地なんですけど」留守中に庭へ入る隣人。だが、境界にチェーンを張った結果

隣に住んでいるのは、町内でも自分の考えをはっきり口にする方でした。
うちは近所で波風を立てたくなくて、顔を合わせれば挨拶をする程度の付き合いを続けていました。
異変に気づいたのは、庭木が伸び始めた頃です。
買い物から戻って車を停めると、駐車スペースの奥に人影が見えました。
隣の方が、ホースを手にうちの庭を歩いていたのです。
「あら、お帰りなさい」
まるで自分の庭にいるかのような自然な口調でした。
隣の家との境には塀がありません。
そのため、敷地の端に並べられた隣の鉢植えへ向かうには、うちの砂利の上を通るのが近道になっていました。
「すみません。ここ、うちの敷地なんですけど」
私がそう伝えると、隣の方は不思議そうに首をかしげました。
「通らせてもらってるだけよ。水をあげたら、すぐ戻るから」
「留守中に入られると困ります。今後は、ご自宅側からお願いします」
できるだけ角が立たないように伝えましたが、隣の方は返事をせず、ホースを引きずりながら自分の庭へ戻っていきました。

注意したはずなのに、また土が濡れていた
その日の夜、夫にも隣の方が庭へ入っていたことを話しました。
「ちゃんと入らないでほしいって言ったんだよな」
「うん。でも、悪いことをしているとは思っていないみたいだった」
夫は庭を見ながら、しばらく黙っていました。

それから数日後、買い物から帰ると、庭の隅の土が黒く濡れていました。
ホースを引きずったような跡も、砂利の上に残っています。
その翌週にも、同じことがありました。
本人の姿は見えません。しかし、私たちが留守にしている間、庭へ入っていることは明らかでした。
「言っただけじゃ、やめてもらえないみたいだな」
夫の言葉に、私もうなずきました。
庭の入り口にチェーンを張ると
週末、夫と一緒にホームセンターへ行き、腰ほどの高さの支柱を二本と、細いチェーンを一本買いました。
庭の入り口に支柱を立て、その間にチェーンを渡します。
鍵は付けませんでした。
人が入れないようにするというより、ここから先は私有地だと、はっきり分かるようにしたかったのです。
数日後の夕方、庭から声が聞こえました。
外へ出ると、隣の方がホースを持ったまま、チェーンの前に立っています。
「これ、邪魔なんだけど」
「庭へ入られることが続いたので、境界が分かるように設置しました」
「少し通るだけでしょう。今まで問題なかったじゃない」
「以前もお伝えしましたが、留守中に敷地へ入られるのは困ります。鉢植えには、ご自宅の庭から水をあげてください」
今度は曖昧にせず、はっきり伝えました。

隣の方はチェーンと鉢植えを何度か見比べたあと、小さく息を吐きました。
「分かったわよ」
そう言ってホースを巻き取り、自分の庭へ戻っていきました。
次の週、境界ぎりぎりに置かれていた鉢植えは、隣の庭の内側へ移動していました。

それ以来、うちの土が濡れていることも、帰宅したときに庭から人が現れることもありません。
顔を合わせても、隣の方から挨拶を返してもらえない日があります。
それでも、帰宅するたびに庭を確認し、玄関を閉めたあとまで後ろを気にする生活からは解放されました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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