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「お子さんの様子、見えていますか」授業参観で他の保護者の邪魔をしてしまった親たち。だが、遅れて来た保護者の一言で状況が一変

お子さんの様子見えていますか授業参観で他の保護者の邪魔をしてしまった親たちだが遅れて来た保護者の一言で状況が一変

窓の前を塞いでいた親たち

子どもの小学校で、授業参観が行われた日のことです。

教室の中に入れる人数には限りがあり、入りきらない保護者は廊下の窓から授業を見ることになっていました。

私は少し出遅れてしまい、窓から離れた廊下の後ろに立っていました。

教室では国語の授業が始まっています。

子どもたちは順番に立ち、教科書の文章を音読していました。

ところが、窓の正面には三人の保護者が横並びになっていました。

三人とも教室の中を見るのではなく、互いに顔を向けて話し込んでいます。

「久しぶり。最近どうしてたの?」

「聞いてよ。この前、うちで大変なことがあって」

声を抑えてはいましたが、会話は途切れません。

三人の後ろには、教室を見ようとする保護者が何人も並んでいました。

体を左右に動かして隙間からのぞこうとしても、三人が窓の前を塞いでいるため、ほとんど見えません。

誰も注意できないまま

教室では、一人目の音読が終わりました。

先生が次の子の名前を呼びます。

後ろにいた保護者の一人が、三人の肩越しに中をのぞき込みました。

しかし、すぐに諦めたように元の位置へ戻ります。

私も何度か声をかけようと思いました。

けれど、せっかくの授業参観で保護者同士の空気を悪くしたくありません。

ほかの人たちも同じ気持ちだったのでしょう。

誰も何も言えないまま、時間だけが過ぎていきました。

三人は、自分たちが後ろの人の視界を遮っていることに気づいていない様子です。

そのとき、廊下の奥から一人の保護者が歩いてきました。

授業の途中で到着したらしく、急いで来たのか、少し息を切らしています。

その人は窓の前に立つ三人と、その後ろで困っている保護者たちを交互に見ました。

遅れて来た保護者の一言

そして、三人に穏やかな声で尋ねました。

「お子さんの様子、見えていますか」

三人の会話が、ぴたりと止まりました。

「え?」

一人が振り返り、ようやく教室の中を見ます。

ちょうどそのとき、先生が一人の子どもを指名しました。

窓の前にいた母親の一人が、はっとした表情を浮かべます。

「うちの子だ」

その子は教科書を持ち、音読を始めるところでした。

母親は慌てて窓の中をのぞき込みましたが、すぐに自分たちの後ろに大勢の保護者がいることに気づきました。

「すみません。私たち、ずっと邪魔になっていましたよね」

三人は顔を見合わせると、窓から離れて廊下の後ろへ下がりました。

空いた窓の前には、それまで授業を見られなかった保護者が順番に進んでいきます。

遅れて来た保護者は、誰かを責めることなく言いました。

「少しずつ交代すれば、みんな見られそうですね」

その言葉をきっかけに、窓の前には自然と順番ができました。

数分ずつ見た人が後ろへ下がり、次の人に場所を譲っていきます。

先ほどまで話し込んでいた三人も、今度は静かに列へ並びました。

廊下にいた保護者たちは、チャイムが鳴るまで順番に窓の前へ進み、子どもたちの授業を見守りました。

注意するのではなく、相手が本来ここへ来た目的を思い出させる一言。

その穏やかな声かけによって、気まずくなりかけていた廊下の空気は大きく変わったのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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