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「同じのが欲しい、そのポーチちょうだい」私の持ち物に強い執着を持つ先輩。だが、同僚と仕掛けた罠で態度が一変

「同じのが欲しい、そのポーチちょうだい」私の持ち物に強い執着を持つ先輩。だが、同僚と仕掛けた罠で態度が一変
話した翌週、そっくりになる先輩
地元の会社で事務をしていた、二十代の頃の話です。休憩時間はいつも、同期と二人でおしゃべりをするのが楽しみでした。
「その髪型、切ったんだ。似合ってるね」
「でしょ?思いきってショートにしてみたの」
他愛のない会話でした。ところが翌週、少し離れた席の先輩が、私とそっくりのショートヘアになっていたのです。
偶然だと思いました。けれど、それだけでは終わりませんでした。次の週は髪の色、その次は化粧品、そしてポーチ。私が同期と話した順番のとおりに、先輩の持ち物が一つずつ変わっていったのです。
髪型、髪色、化粧品、ポーチ。四つとも、休憩中に話題にした順番と、寸分たがわず同じでした。
ある日、ついに先輩は私の席まで来て、こう言いました。
「同じのが欲しい、そのポーチちょうだい」
冗談とも思えない、真剣な目でした。私が戸惑っていると、先輩は当然のように手を差し出してきます。
「どこで買ったか教えてよ。同じのじゃなきゃ嫌なの」
その執着に、ぞくりとしました。休憩時間、先輩は近くにいなかったはず。どこで、私たちの会話を聞いていたのでしょう。
同期と仕掛けた、指輪の罠
気味が悪くなった私は、同期にすべてを打ち明けました。そして、一つの作戦を立てたのです。
いつもと違う、誰もいないはずの休憩場所へ移動して、わざとある話題を出す。
もし翌週それを真似してきたら、盗み聞きは確定だと考えました。
選んだ話題は、小指にはめる指輪でした。
「この指輪、すごく可愛いよね。小指にするやつ」
「わかる、私も一つ欲しいと思ってた」
そう話しながら歩き出すと、少し後ろから、先輩がついてくるのが見えました。気づかないふりで、私たちは指輪の話を続けます。
そして翌日。先輩の小指には、まさに私たちが話したとおりの指輪が光っていたのです。
その瞬間、私は同期と顔を見合わせ、あえて先輩に聞こえる声で言いました。
「あの指輪の話、昨日わざとしたんだよね」
先輩の顔から、すっと表情が抜けました。指輪をはめた手を、慌てて背中に隠します。
何か言いかけて、けれど言葉にならず、そのまま自分の席へ戻っていきました。
その日から、先輩は私たちに近づかなくなりました。廊下ですれ違っても、目を伏せて足早に通り過ぎていきます。あれだけ私の持ち物を欲しがっていた人が、今は視線ひとつ、よこしません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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