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「あー、疲れた。もう靴脱いじゃおう」結婚式で家のようにくつろぐ義母。だが、夫の正論で母が救われたワケ

「あー、疲れた。もう靴脱いじゃおう」結婚式で家のようにくつろぐ義母。だが、夫の正論で母が救われたワケ

全額うちが出した披露宴で

私と夫の結婚式は、費用の一切を私の両親が負担してくれた。

夫の家からは一円も出ず、当日の参列も、義母とその親戚がひとりだけ。あとは全員が欠席だった。

それでも、来てくれるだけありがたい。私はそう思って、義母たちを笑顔で迎えた。

私の両親は、この日のために何か月も前から式場を探し、娘が恥をかかないようにと心を尽くしてくれた。

だから私は、参列してくれた人みんなに、気持ちよく過ごしてほしかった。

ところが披露宴が半ばに差しかかった頃、様子がおかしくなった。

「あー、疲れた。もう靴脱いじゃおう」

義母がそう言うと、隣の親戚まで揃って靴を脱ぎ、椅子の上で足を崩し始めたのだ。周りのテーブルの視線が、一斉にこちらへ集まった。

(どうして、こんな場所で……)

顔から火が出そうだった。けれど、招いた側の私が騒ぐわけにもいかない。

ご祝儀も持たずに

二人は料理もお酒も遠慮なく平らげ、上機嫌のまま宴が終わった。

それでいて、ご祝儀を包む様子はまるでない。

それどころか義母は、給仕のスタッフを呼び止めて、こう頼み込んでいた。

「このお肉、もう一皿もらえる?せっかくなんだから」

隣で親戚も大きく頷いている。招待客のはずの二人が、まるで自分の家のようにくつろいでいた。

私は、いたたまれずに目を伏せた。

見かねた私の母が、やんわりと声をかけた。

「お車代だけでも、お渡ししましょうか」

すると義母は、悪びれもせずこう言い放った。

「え、当たり前じゃないの?」

場の空気が凍った。娘の晴れの日のために頭を下げ続けてきた母の顔が、さっと青ざめる。

そのとき、ずっと黙っていた夫が、静かに前へ出た。

夫が引いた一線

「母さん、それは違うよ」

夫は、いつになく硬い声で続けた。

「妻の実家が全額出した式だぞ」

「な、何よ、その言い方……」

義母は言い返そうとしたが、続く言葉が出てこない。助けを求めるように親戚を見ても、その親戚は気まずそうに目をそらすだけだった。

「今日は来てくれてありがとう。でも、次はちゃんとした形でお願いします」

夫がそう頭を下げると、義母はばつが悪そうに靴を履き直し、逃げるように会場を出て行った。

残された会場には、どこかほっとしたような空気が流れた。近くの席の親族が、そっと私の母に「大変でしたね」と声をかけてくれる。

うつむいていた母も、ようやく肩の力を抜いたようだった。

後日、あの親戚から一万円が郵送されてきた。義母からは、何もない。それでも私は、もう気にならなかった。

「守ってくれて、ありがとう」

私がそう伝えると、夫は少し照れくさそうに笑った。あの日、夫が私の側に立ってくれた。その事実だけで、十分だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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