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「その5万のバッグ貸して!」毎回ねだるママ友。だが、断った瞬間に顔色が真っ赤になったワケ

「その5万のバッグ貸して!」毎回ねだるママ友。だが、断った瞬間に顔色が真っ赤になったワケ
値段を聞いてくるママ友
子どもが同じ幼稚園に通う、あるママ友がいた。
会うたびに、彼女の視線はまず私の持ち物へ向かう。
「そのバッグ、どこの?いくらしたの?」
服でも、アクセサリーでも、値札を確かめるように尋ねてくる。最初は世間話のつもりで、私も正直に答えていた。
「へえ、そんなにするんだ。いいご身分ね」
そんな言い方をされる日もあって、だんだん答えるのが億劫になっていった。
それでも、角を立てたくない一心で、私はへらへらと笑ってやり過ごしていた。
ところが、ある集まりを境に彼女の言葉が変わった。気に入った物を見つけると、決まってこう続けるのだ。
「じゃあ、私に貸してよ!」
買ったばかりのストールも、誕生日にもらったネックレスも。
断りきれずに一度貸すと、返ってくるのは数週間後で、しかも当然のような顔をしている。ときには小さな染みがついていたこともあった。
それでも「ありがとう」の一言もない。私の中で、少しずつ不満が積もっていった。
その日も、彼女は私の新しいバッグに目をつけた。
「その5万のバッグ貸して!」
五万円のバッグを見せびらかしたつもりはない。その言葉は、その場にいた他のママたちにも聞こえていた。
笑顔で引いた一本の線
以前の私なら、気まずさに負けて貸していただろう。でも、その日は違った。
私は笑顔のまま、はっきりと告げた。
「ごめん、それは無理」
彼女は一瞬、聞き間違いかという顔をした。
「え、なんで?減るものじゃないでしょ」
「大事にしてる物だから、人には貸さないの。ごめんね」
私が穏やかに、けれど一歩も引かずに繰り返すと、彼女の笑顔が固まった。周りのママたちも、黙って成り行きを見守っている。
「……別に、いいけど。ケチだね」
そう言い捨てようとした彼女に、隣にいたママが口を開いた。
「会うたびに貸してって、それはさすがにねえ」
「そうそう。私も内心ちょっと気になってたのよね」
別のママも、そっとうなずく。味方は、彼女のほうではなかった。
その空気に、彼女の顔がみるみる赤くなった。ばつが悪そうに目を泳がせ、「冗談だってば。本気にしないでよ」と小さく笑って、そそくさとその場を離れていった。
それ以来、彼女が私の持ち物の値段を聞いてくることはなくなった。顔を合わせても、以前のような無遠慮な視線を向けてこない。
物を貸してと迫られることも、もうない。
たった一度、笑顔で線を引いただけ。それだけで、こんなにも気持ちが軽くなるのだと知った。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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