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「近いんだから毎週来てあげる」引っ越したらアポ無しで訪問するようになった義母。限界を迎えた私を救った夫の言葉

「毎週来てあげる」の宣言
夫の転勤が決まったとき、私の頭をよぎったのは仕事のことでも新居のことでもなかった。義母のことだ。
結婚してからずっと、義母は口ぐせのように言っていた。「近くに引っ越しておいでよ」。日帰りでは会えない距離に住んでいたころから、その誘いは何度も続いていた。
私は、内心ずっと身構えていた。
そして転勤先は、よりによって義母の家から車で行き来できる距離だった。
引っ越しの挨拶に行った日、義母は満面の笑みでこう言った。
「近いんだから毎週来てあげる」
来て「あげる」
その言い方に、私の笑顔は思わず固まった。
前触れのない週1訪問
宣言どおり、義母は週に一度、前触れもなく我が家の玄関に現れるようになった。
インターホンが鳴るのはいつも突然で、洗濯物を干している最中も、子どもを寝かしつけている最中もお構いなしだった。
「近所に来たついでよ」そう言いながら、義母は当然のように上がり込む。
冷蔵庫を開けられ、洗い物の残ったシンクを見られ、片付いていない部屋にため息をつかれる。自分の家なのに、気の休まる時間がどんどん削られていった。
休日に家族三人でゆっくりしようと決めていた日も、玄関のチャイムひとつで予定は崩れる。義母が帰るころには、夕方になっていることも珍しくなかった。
(このままだと、私の家じゃなくなる)
誰にも相談できず、モヤモヤだけが積もっていく。けれどある夜、私はついに夫に打ち明けた。
「毎週急に来られると、正直しんどいの。少しだけ、距離を置きたい」
夫が引いてくれた線
夫は、私が思っていたよりずっと真剣に受け止めてくれた。
「気づかなくてごめん。母さんには、俺から言うよ」
次に義母がアポなしで来た日、夫は玄関先で穏やかに、けれどきっぱりと切り出した。
「来る前に必ず連絡して」
夫は続けた。「俺たちにも、二人の生活のペースがあるんだ。急に来られると、こっちの予定が回らなくなる」
義母は一瞬、言葉を失った。
「あら……だって、近いんだから」
「近いからこそ、ちゃんと約束したいんだよ」
義母は口を開きかけて、そのまま閉じた。反論の言葉を探すように視線を泳がせたあと、小さく息をついて頷いた。
「……分かったわ。今度から電話するね」
それ以来、週1の突撃は嘘のようになくなった。今は来る前に必ず一本、連絡が入る。「今週の土曜、顔を出してもいい?」その一言があるだけで、私は心の準備ができる。
不思議なもので、身構えなくなったぶん、義母と笑って話せる時間が増えた。線を引くことは、突き放すことじゃない。ちょうどいい距離を、二人で決め直しただけだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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