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「なんでそんな漢字使うの?おかしいわ」と子供の名前にケチをつける親戚。だが、私の一言で親戚が黙った理由とは

なんでそんな漢字使うのおかしいわと子供の名前にケチをつける親戚だが私の一言で親戚が黙った理由とは

決まりかけた名前

いとこに、待ちに待った子どもが生まれた。

報告の電話をくれたいとこは、もう名前まで決めているのだと弾んだ声で言った。

「実はね、この漢字を入れようと思ってるの」

その漢字は、私の名前にも使われている一字だった。

本人はまったく意識していなかったらしい。それでも、生まれた子に自分と同じ文字が宿ると思うと、なんだか面映ゆく、誇らしかった。

「いい名前じゃないか。大事にしてやってな」

電話の向こうで、いとこも嬉しそうに笑っていた。

ところが、その名前が宙に浮いたのは、その数日後のことだった。

由来を聞いた瞬間

口出ししてきたのは、いとこの夫の母親だった。

命名の紙を見るなり、眉をひそめたという。

「なんでそんな漢字使うの?おかしいわ」

古くさい、画数が悪い、響きが好きじゃない。

理由は次々と変わった。要するに、自分が選んだ名前ではないのが気に入らないだけのようだった。

後日その話を聞いた私は、ちょうど親族の集まりでその義母と顔を合わせた。

「あの漢字、そんなにおかしいですかね」

そう切り出すと、義母は得意げに同じ言葉を繰り返した。私は静かに続けた。

「実はあれ、うちの家系でも代々受け継いできた一字なんです」

義母の口元が、ぴたりと止まった。

黙り込んだ義母

「こんなにありがたいことはないと思っていたんです」

義母の顔から、得意げな色がすうっと引いていった。何か言いかけて、けれど言葉は出てこない。

周りの親戚も、静かにうなずいていた。義母は視線を泳がせ、小さく「……そう」とだけ漏らすと、それきり名前のことには触れなくなった。

結局、子どもには元の漢字を含んだ名がつけられた。

命名式の日、義母は誰よりも先に赤ん坊を覗き込み、ぎこちなく笑っていた。

「いい名前ね」

あれだけ否定していた人の口から、その言葉が出たとき。私はただ、はっきりさせてよかったと思った。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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