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「葬式代で使い切った」と財産分与ゼロを宣言した義伯父→妻が出した通帳記録で顔色が変わった瞬間

「葬式代で使い切った」と財産分与ゼロを宣言した義伯父→妻が出した通帳記録で顔色が変わった瞬間
立派な家の相続話
妻の祖父母が、相次いで亡くなった。広い庭のある一軒家に住み、孫が遊びに行くたびに新しいおもちゃを買ってくれる人たちだった。
四十九日が過ぎ、親族が居間に集まった。遺産を取りまとめていたのは、妻の伯父にあたる長男だった。
「葬式代で使い切った」
開口一番、伯父はそう言った。
立派な祭壇も、何度かの会食もあった。
だから残りはない、財産分与もない。そういう話だった。
その場の空気が、しんと沈んだ。
妻の母も、その妹も、うつむいて黙ってしまった。
「兄さんに任せていたんだから、仕方ないわね」
誰かがそう呟いた。私は隣で、妻の手がきつく握られているのに気づいた。
妻が動いた
祖父母は晩年、施設で暮らしていた。妻はぽつりと言った。
「おじいちゃん、年金だけで施設費は足りてたはずなの」
むしろ毎月いくらか余って、貯金は増え続けていたはずだ。
孫の私たちにまで気前よく物を買ってくれた人が、葬儀代で一文無しになるとは思えなかった。
妻は弁護士に相談し、相続人として正式に財産の開示を求めた。
最初は「身内の恥だから」とためらっていたが、子どもたちに残してくれた祖父母の気持ちを思うと、引き下がれなかったという。
後日、銀行から取り寄せた取引履歴が、テーブルの上に広げられた。
亡くなる前の数年、口座からは毎月のように、施設費とは別の大きな引き出しが続いていた。
妻はその一行一行を、付箋を貼りながら確かめていった。
再び親族が集まった席で、妻は静かにその記録を差し出した。
「では、この八年分の引き出しは何の費用か、教えてください」
伯父の顔から、すっと表情が消えた。「それは、立て替えた分で」と言いかけて、口ごもる。妻が領収書の有無を尋ねると、伯父は答えに詰まり、目を伏せた。
取り戻したもの
「葬式代で使い切った」という説明は、もう誰も信じていなかった。黙っていた妻の母が、ようやく口を開いた。
「兄さん。ちゃんと分けましょう」
周りの親族も、一人、また一人とうなずいた。形勢は、はっきりと見えていた。伯父は反論を諦め、正規の分割に応じると小声で告げた。
後日、妻の家には正当な取り分が振り込まれた。子どもの学費にと、祖父母が遺してくれたお金だ。あれほど場を仕切っていた伯父は、その後の集まりでは隅で小さくなり、妻と目が合うと先に視線を逸らすようになった。
「最初から、ちゃんと記録を見せてくれればよかったのにね」
帰り道、妻はそう言って、少しだけ笑った。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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