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「家を見つけるからね!」最寄り駅の写真を送ってきた年上の女性。近すぎる距離感にドン引き

突然届いた最寄り駅の1枚
専門学校のクラスで一番話しやすかったのが、年上の女性だった。
籍を入れないまま子供を産み、父親と同居している事情を抱えていて、口数の多い私にだけ愚痴をこぼしてくる。
聞き役は嫌いじゃなかったし、相手が母親だからと気を張る必要もなかった。
連絡は週に何度か、長電話になる日もあった。
ある平日の昼、メッセージアプリの通知が鳴った。
開くと、見慣れた風景の写真が一枚だけ送られてきていた。私が毎朝改札を通る最寄り駅のロータリーだった。コンビニの看板まで写っている。続けて短い一文が届く。
「ここはどこでしょう」
嫌な感覚が背筋を上がった。
住所を教えた覚えはなかった。最寄り駅の名前すら話したことがない。同じ学校のクラスメイトなら通学方面くらいは想像がつくかもしれないが、特定できる情報は出していなかったはずだ。
「来たの?」とだけ返すと、すぐに既読がついた。
「また来月も行くから待っててね」
冗談だと笑った夜のひと言が蘇った
返信の絵文字を見たとき、半年前の通話を思い出した。子育てが大変だ、誰も助けてくれないと愚痴を吐き続けたあと、電話越しの女性は笑い混じりに、こちらの神経を逆撫でする一言を放っていた。
「家を見つけるからね!」
あのときは冗談だと笑った。
住所も最寄り駅も伝えていないのだから、辿りつけるはずがない。
そう信じていた。けれど一枚の写真が、その前提を全部ひっくり返した。何時間ものスマートフォン操作と、街中を歩き回る労力が、彼女の中で実行された証拠が手元に残っていた。
その夜、カーテンを少しだけ開けて外を見た。街灯の下に人影はない。それでも数分おきに窓のほうへ視線が向く。
子供を抱えて未婚で同居している彼女が、わざわざ何時間もかけて他県の駅まで来ている。その行動の重さに息が詰まった。返信は当たり障りのない一言だけ送って、画面を伏せた。
翌週になっても警戒は続いた。後日、共通の知人経由でAさんが私の最寄り駅近くの歯科に通っていると知った。事情は腑に落ちたが、安心はしなかった。
家のほうへ来ようと思えば、いつでも来られる距離にいる。その事実だけは消えない。連絡頻度を落とし、こちらの予定を一切伝えない方向に舵を切った。窓の外を確認する癖は、今も抜けないままだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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