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「ランドセル買ったから入学祝いはいらないでしょ」と主張する義両親。合わない価値観に抱えたジレンマ

前倒しのランドセル予約
息子の小学校入学が近づいてきた時期、ランドセル選びの話題が義実家でも出るようになった。
義両親は「うちが買ってあげるよ」と言ってくれた。
ありがたかったし、息子も「おじいちゃんおばあちゃんに買ってもらえる」と素直に喜んでいた。
予約の時期がちょうど息子の誕生日に近かったこともあり、義母はにっこり笑って言った。
「ランドセル買ったから入学祝いはいらないでしょ」
誕生日プレゼントと入学祝いを兼ねる、という意味だ。その瞬間は「そういう考え方もあるのか」と納得しかけた。
ただ、なんとなく胸の奥に小さな引っかかりが残った。誕生日と入学祝いは別物だと思っていたし、息子にとっては別の節目だ。
それでも、買ってもらっておいて文句を言うのは違うだろうと、私は笑顔で頭を下げて受け取った。
夫もその場では「ありがとう」と言いながらも、車に戻ってから少しだけ困った顔をしていた。
私たちは黙ったまま、選んだランドセルの箱を後部座席に積み込んで家に帰った。
その夜、夫がぽつりと「うちの親、昔からそういうところあるんだよな」とつぶやいた。
盆の手土産を渡せば「これ高かったでしょ」と値段を聞き、孫のお年玉も毎年きっちり同額を計算する人たちだ。決して悪意のあるケチではない。ただ、損したくないという気持ちが、家族の節目の場でも顔をのぞかせる。それが、私にはいつもひんやり感じられた。
届かなかった一言と母の指摘
春が来て、息子は無事に小学校へ入学した。
晴れ姿の写真を義両親に送ると、スタンプひとつだけ返ってきた。それきり、何の連絡もない。
一方、私の実家からは入学祝いとして立派な学習机が届き、おじやおば、親戚一同からも次々とお祝いが届いた。
義両親からは、お祝いはもちろん「おめでとう」の一言もなかった。
ランドセルは前年に買ってもらった。それで完結なのだろう。頭ではそう整理しても、心は追いつかなかった。
実家に顔を出した日、母が学習机の脇に立ってこう言った。
「別にいいけど、普通は夫側のほうが多く出すべきでしょ」
絶句した。怒っているわけでも責めているわけでもない、淡々とした声だった。
だからこそ刺さった。私は母の言葉に「そうかな、ランドセル買ってもらったから」と言い返すのが精一杯だった。義両親をかばう言葉は、自分の口から出ても薄く乾いていた。帰り道、息子のランドセルを背負わせた写真をスマホで何度も眺めながら、私はずっと無言だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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