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「これ、俺じゃないかな」お客様のお褒めの声の相手を、自分だと言い張る上司。だが、別の上司の一言で状況が一変

「これ、俺じゃないかな」お客様のお褒めの声の相手を、自分だと言い張る上司。だが、別の上司の一言で状況が一変
自分が話を締めないと気が済まない人
私たちの職場は小売業・接客業を中心とした、人材系の業務委託が中心です。
管理はもちろん、自分自身が売り場に行くこともあります。
そんな職場に、とにかくマウントをとってくる直属の上司がいた。
会話の主導権は常に自分でなければ気が済まない人で、誰かが話しはじめると必ずそこに割り込み、最後は自分のセリフで締めくくるのが癖だった。
自分がかっこよく見えているはずだという自信も相当なもので、周囲はとっくに気づいていたけれど、誰も何も言えなかった。
そういう雰囲気だから、会議でも打ち合わせでも、気がつくといつもその上司が中心にいた。
誰かの発案を自分の言葉で言い直し、「そうそう、俺もそう思ってたんだよね」と被せてくる。
意見を言いたくても二の足を踏む空気が、職場全体に染みついていた。
接客業だったので、お客さんから直接会社へ意見が届くことがある。
良い意見も、悪い意見も。
ある日、「素晴らしい対応をしてくれた方がいた」という嬉しいお便りが届いた。
名前も、部署も書かれていなかった。
でも特徴の描写が添えられていて、社内の人間はほぼ全員、同じ人物を思い浮かべていた。
その上司ではないことは確実だった。私を含め、みんな心の中で同じ結論を出していたと思う。
上役が通りかかった瞬間
件のお便りが回覧されると、上司はさっそく動き出した。
「これ、俺じゃないかな」
そう言い出したのだ。確認できる根拠は何もない。
それでも周囲の目線など気にせず、自分の接客がいかに丁寧だったか、いかにお客さんに喜ばれてきたかを語り続けた。
先週誰かをほめていたお客さんがいた気がする、あのときの自分の対応が光ったはずだ、と次々と「証拠」を並べていった。
静まり返った空気の中で、誰も同意しなかった。
でも誰も止めなかった。皆がそっと顔を下げ、それぞれの手元に目を落としていた。
そんなやりとりが続いたちょうどそのとき、廊下をたまたま通りかかったのがその上司のさらに上の役職者だった。
一連のやりとりを耳にしたらしく、立ち止まってこちらを見た。そして静かに口を開いた。
「まずお前は候補から外れるからな」
続けてひと言。
「あんまり大きい声で恥ずかしいこと言うなよ」
上司の顔が見る見る変わった。周囲の空気が一気にほぐれ、誰かがぷっと吹き出した。
溜めていたものが一斉に解けていくような、そんな瞬間だった。長い間、誰もが胸の中でだけ思っていたことを、ようやく誰かが声に出してくれた。
上役がその場を去ったあとも、しばらくその余韻が職場に漂っていた。あれほどスカッとした瞬間は、後にも先にもなかったと思う。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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