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「私がまとめた案では」まるで自分が作ったように言う先輩。だが、上司の質問に詰まった瞬間、会議室の空気が一変

会議のたびに入れ替わる名前
職場に入って数年が経った頃から、ある先輩の言動が気になりはじめた。
直接的に仕事を奪うわけではない。
ただ、会議の場になると必ず同じ口癖を放った。
「私がまとめた案では」
私が時間をかけて作った資料や提案が、気づけばその先輩発信の話として進んでいくのだ。
「そういうキャラなんだろうか」と思いながら、毎回モヤモヤを飲み込んでいた。
特に上司に直接指摘できる立場でもなく、同僚に愚痴るのも気が引けて、ずっと黙っていた。
準備したのは自分なのに、会議が終わると名前が残らない。
そんな日が続いていた。資料の細かい部分を聞かれたとき、その先輩が「担当の人に確認します」と言って場をしのいでいるのも何度か目にしていた。
でも、それが誰のことを指しているのか、誰も深くは追わなかった。
質問が詰まった、その瞬間
転機は、部署全体が出席する進捗会議でやってきた。
その先輩がいつものように「私がまとめた案ですが」と口を開き、概要を説明しはじめた。
うまく話しているように見えた。でも今回は、上司が途中で質問を入れてきた。資料の数値の根拠と、スケジュールの組み方についてだった。
先輩の言葉が止まった。「えっと、そこは……」と繰り返したが、答えが出てこない。
しばらく沈黙が続いたあと、上司がこう言った。
「詳しいところは担当の人から聞こう」
会議室の視線が一斉にこちらに向いた。
手元にあった資料を開いて、一つひとつ説明した。
数値の背景も、スケジュールの根拠も、全部頭に入っていた。
準備してきたことだから当然だった。説明は想定よりスムーズに進み、途中で補足の質問が来ても詰まらなかった。
説明が終わると、上司は「これで進めよう」とひとこと言った。
その場で私の提案として正式に採用が決まった。
会議のあと、上司から「よくまとめてくれていたね」と直接声をかけてもらった。
大げさな展開ではなかった。でも、ずっと飲み込んでいたものがすっと消えた感覚があった。
先輩はその後、しばらく私と目を合わせなかった。次の会議から、先輩が「私がまとめた案」という言い回しを使うのをやめたのも、静かに気づいていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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