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会社「経理じゃなくて法務な」入社3日前の金曜に届いた職種変更電話→丸投げ上司に潰され15人辞めた異常さ

会社「経理じゃなくて法務な」入社3日前の金曜に届いた職種変更電話→丸投げ上司に潰され15人辞めた異常さ
入社3日前に鳴った電話
転職活動は、数ヶ月かけてようやく形になった。
希望していたのは経理職だった。簿記の資格を取り、前職で経験も積んだ。中途採用の選考を経て、内定を受け取ったのは入社の約3週間前のことだった。
初日に向けて気持ちを整えていた入社3日前の金曜日、スマートフォンが鳴った。会社からだった。
「経理じゃなくて法務な」
「採用の件でご連絡しています。経理としてお声がけしていたんですが、部署の都合でして」という前置きのあと、軽い口調で続いた言葉だった。
法務は未経験だった。面接で話してきた内容とも違う。何週間も前から社内で調整できたはずの変更を、なぜ入社直前の金曜日に伝えるのか。戸惑いはあったが、断れる状況でもなかった。飲み込んで、月曜日に出社した。
初日から感じた違和感
配属先の直属の上司は、初日から書類の束を渡してきた。「これ、確認しておいて」という言葉だけで、説明はなかった。
何をどう確認すればいいのか分からず、隣の先輩社員に声をかけようとしたそのとき、上司の言葉が飛んできた。「自分で調べてみてください」。語気は柔らかいとは言えなかった。
その後も質問をするたびに返答が短く、要点が掴みにくかった。「分からないなら聞いてね」とは誰も言ってくれなかった。未経験の部署への配属で右も左も分からないまま、手探りで数ヶ月をやり過ごした。
先輩社員たちも忙しそうで、声をかけるタイミングを見つけるだけで一日が終わることもあった。「こんなはずじゃなかった」と感じながらも、転職直後で簡単には動けず、ただ日々をやり過ごすしかなかった。
職場の雰囲気が変わることはなく、1年が経ったとき、退職を決めた。
「まあ、そういう会社だったんだな」
退職後しばらくして、以前仲良くしていた同僚と連絡を取った。お互いの近況を話す中で、こんな言葉が返ってきた。
「あのあとも、続けて15人くらい辞めたよ」
驚きはあった。でも、不思議と「あそこならそうだろうな」と思えた。
入社直前の職種変更、説明のない初日、質問しにくい空気。どれか一つなら偶然と思えたかもしれない。でもそれが重なっていたことを考えると、個人の問題ではなく、会社の体質だったのだと今は感じている。
退職理由を言葉にするなら、「希望していた仕事ではない場所で、頼れる環境もなかった」ということになる。
すっきりとした結末があるわけではない。ただ、あの1年は今でもたまに頭をよぎる。「経理で入る」という前提で描いていたキャリアの絵は、入社3日前の電話で書き直されたのだから。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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