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「最後まで聞いてください」異動初日に説明を遮る上司の一言→自分の経験を優先する姿勢に心がざわついた

「最後まで聞いてください」異動初日に説明を遮る上司の一言→自分の経験を優先する姿勢に心がざわついた
異動初日、静かな違和感
40代になってからの部署異動は、想像以上に緊張するものだった。
前の部署では10年以上かけて築いた信頼関係があったけれど、新しい職場ではゼロからのスタート。
わからないことを丁寧に確認しながら、少しずつ仕事を覚えようと気持ちを引き締めていた。
それだけに、初日の行動ひとつひとつを慎重に選んでいた。
異動初日の午後、直属の課長に現在抱えている案件の状況を報告することになった。
担当エリアの顧客ごとに背景が異なるため、ひとつひとつ丁寧に説明する必要があった。
資料を手元に広げ、順を追って話し始める。
「まず、Aエリアの件ですが、先月のトラブルが原因で対応がやや遅れていまして」
その瞬間、課長が口を挟んだ。
「ああ、それはよくある話だよ。前の担当のときも似たようなことがあってね。うちのやり方では」
そのまま課長の話が続き、私の説明は宙に浮いたままになった。
まだ言いたいことが半分も伝わっていないのに、話の流れはもう別のところへ向かっていた。
遮られるたびに感じたこと
それが1度きりならまだよかった。
でも、同じような場面はその後も続いた。私が状況を整理しながら話そうとすると、途中でさっと遮られ、課長が自分の経験をベースにした話に切り替わる。
悪意があるわけじゃないのはわかっていた。
課長はただ自分の知識や経験を共有したいのだろう。でも、私の話を聞かないまま結論を出されると、心の中でこう叫びたくなる。
「最後まで聞いてください」
その言葉が声になることはなかった。
状況によっては細かいニュアンスが大事なこともある。
私が整理しようとしていた情報の中に、判断を変えるような要素が含まれていることもあった。
途中で遮られてしまえば、そのニュアンスは届かない。
(伝えたかったのに、届かなかった)
そう感じるたびに、少しだけ気持ちが沈んだ。
積もっていくモヤモヤ
私は新しい部署でうまくやっていきたかった。
課長に嫌われたいわけでも、反論したいわけでもない。
ただ、状況を正確に伝えて、一緒に最善策を考えたかっただけなのだ。
でも何度繰り返しても、報告の場は課長の一方的な話に変わっていった。
だんだんと、報告することへの億劫さが生まれてきた。前日の夜に資料をまとめる気持ちも、以前より薄れていた。
「伝えても、どうせ途中で話が変わる」
そんな諦めに近い気持ちが芽生え始めたころ、新しい部署に来てまだ2週間も経っていないことに気づいた。
こんなにも早く、こんな感覚が生まれてしまうものなのかと、自分でも少し驚いた。
このモヤモヤを誰かに話せるわけでもなく、どう向き合えばいいのかも見えないまま、日々が過ぎていくのだった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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