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「それ、違うよ」教わった通りに動いた新人の私→別の先輩から正反対の指摘を受けた瞬間に固まった

最初に教わったとおりに動いていたはずなのに
大学に入ってから始めたアルバイト先での話です。
新人として研修を受けた私は、最初に教えてくれたベテランの先輩から、商品の並べ方も接客の流れもひととおり習いました。
覚えたばかりの手順を頭の中で何度も繰り返しながら、間違えないようにと慎重に動いていました。新人なので失敗が怖く、教わった順番をそのまま守っていたのです。手元のメモも何度も見返し、念のため帰宅後にも書き写しました。
ところが、勤務に入って数日後、別の先輩から声をかけられました。途中まで作業を進めていた私を見て、その先輩は怪訝そうに首をかしげたのです。
「それ、違うよ」
その先輩は最初に教わった手順とは違う流れで作業をするように言ってきました。
理由を尋ねる間もなく、こちらのほうが効率がよいから、と早口で説明されてしまいます。
言われたとおりに直すと、今度はまた別の中堅の先輩が通りかかって、こう注意してきました。
「それ、こうやるんだよ」
もはや何が正解なのか分かりません。手元の動きと頭の中の手順が、見事にちぐはぐになっていきました。
どちらに合わせればいいのか分からない日々
結局、その日のシフトの中で同じ作業について三度違うやり方を指示されたことになります。
指示を出す人によって言うことが変わるため、その都度やり方を変えるしかありませんでした。
慎重に動いていたつもりだったのに、誰かに見られるたびに「違う」と言われる。
間違えないように気を張っているのに、評価されるどころか毎回指摘を受ける状況に、効率も気持ちもどんどん落ちていきました。
(どちらに合わせればいいんだろう)
そのもやもやは日に日に大きくなっていきました。
そこで私は、作業に入る前にその日のシフトリーダーを確認し、自分から「今日はどちらの手順で進めればよいですか」と聞くようにしました。
最初に確認しておけば、途中で別の人に直されても、根拠を持って答えられるからです。
確認の手間さえかければ怒られることは減りましたが、根本的な違和感は消えません。
新人が毎回確認を取らなければ正解が分からない職場というのは、やはりどこか歪んでいると感じてしまうのです。
最初から手順が統一されていればいいなと、今でも素直に思います。
新しい人が同じ思いをしないように、誰かが旗を振ってくれたらいいのに、と心の片隅で願っています。バイトを続けるうちに同期が一人また一人と辞めていったのも、こういう小さな積み重ねが理由だったのかもしれません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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