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「今まであげたプレゼント、全部返してくれない?」サプライズの天才だった彼→別れ話で豹変した瞬間に残った気持ち

サプライズが大好きな彼と過ごした、甘い数年間
「一目惚れだったんだ」
そう真っ直ぐな目で告白してくれた彼との交際は、何度かのデートを重ねるうちに自然な流れで始まりました。
付き合ってみて、まず驚いたのは、彼がサプライズをこよなく愛するタイプだったこと。
記念日でもないのに花束を抱えて家の前に立っていたり、「ちょっとそこまで」と連れ出された先で、ずっと欲しがっていたブランドのアクセサリーを差し出されたり。
デートで雑貨屋に立ち寄れば、ふと足を止めた小物を彼は素早く目で追い、レジで「これ、お願いします」と告げる。
「ぜひこれをプレゼントしたい」
振り返るとカウンターには、私がさっき手に取ったマグカップが置かれているのです。
はじめのうちは慌てて「いい、自分で買うから」と止めていました。
けれど彼の表情は、私の遠慮で曇るほうがずっと悲しそうで。
(この人は、本当に贈ること自体を喜んでるんだ)
そう感じてからは、私も素直に「ありがとう」と受け取るようになりました。
気づけば部屋には、彼から贈られたものがあちこちに増えていきます。アクセサリー、香水、洋服、雑貨、観葉植物。それぞれに思い出が紐づいた、私の生活そのもののような景色でした。
大喧嘩の末の別れ話、そして突きつけられた一言
そんな私たちでも、何年かの付き合いの中で、初めての本気の喧嘩を迎えました。
きっかけは、些細なすれ違いの積み重ね。
仕事の予定、休日の過ごし方、お互いの家族の話題。
普段なら笑って流せるような小さな食い違いが、その夜だけは引っかかって、気づけば声を荒らげ合っていました。
感情がほぐれないまま、彼が別れを切り出します。私もその場で頷きました。
もう戻れない、と覚悟を決めて、私は荷物の整理を始めました。
彼との連絡もほぼ途絶えた数日後、ようやく届いたメッセージを見て、私は息が止まりました。
「今まであげたプレゼント、全部返してくれない?」
画面の文字を、何度も読み返しました。
(え。プレゼントって、返すべきものなの?)
あんなに嬉しそうに「ぜひプレゼントしたい」と言って渡してくれた、何十個もの品。記念日の花束も、雑貨屋のマグカップも、誕生日のアクセサリーも、ぜんぶ。
サプライズで贈ってくれていた瞬間の、彼のあの笑顔を思い出します。あれは、純粋な気持ちじゃなかったんでしょうか。
「いいよ、返すね」
私はそう短く返事を打って、段ボール箱に、彼から贈られたものを丁寧に並べていきました。
箱を閉じる手は、自分でも不思議なくらい震えませんでした。ただ、胸の真ん中だけが、ずっとモヤモヤしていて。
あの一言で、私の中の数年間の思い出までが、全部回収されてしまった気がしたのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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