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「最初から聞けばよかった」旅先でお店を探し続けた元彼→店員に聞いた途端に出た一言に胸がモヤモヤした20代の本音

楽しいはずの旅先で始まった迷子時間
当時付き合っていた彼と、二人で週末旅行に出かけたときのことです。
旅先のお土産通りには小さなお店が立ち並んでいて、ウィンドウショッピングだけでも楽しい雰囲気でした。
その通りを歩いていた私は、前から気になっていた陶器の小物を探してみようと彼に声をかけました。
「あの雑貨屋さん、入ってみよう」
ひとつ目のお店をのぞいたけれど、お目当てのものは見当たりません。
それならと通りをもう少し歩いて次のお店へ。
そこにもない。三軒目も外れ。
気づけば同じような通りを行ったり来たりして、二十分以上が経っていました。
旅行先での時間は限られているし、お昼の予定もだんだん押してきています。
見つからないまま時間だけが過ぎるのが少し気になって、私は彼に提案してみました。
「近くのお店で店員さんに聞いてみたら早いんじゃないかな」
でも彼はぽつりと答えました。
「もう少し自分たちで探してみようよ」
断られた形になったので、私は黙ってついていくことにしました。
彼なりのこだわりがあるのかな。そう思いながら、また別のお店の棚をのぞき込み、歩き続けました。
店員さんに聞いた瞬間に出た一言
さらに十分ほど歩き回った末、彼はふと通りがかりの店員さんに声をかけました。
「この辺に陶器の小物を扱うお店ってありますか?」
店員さんはにっこりと笑って「あちらの路地を曲がったところにございますよ」と、あっさり教えてくれました。
一分もかからなかったと思います。
教えてもらった通りに進むとすぐにお店が見つかり、お目当ての小物も無事に手に入れることができました。
お店を出た後、彼は何気なく口を開きました。
「最初から聞けばよかった。時間の無駄だったね」
「最初から聞けばよかった」
思わず固まりました。
(それ、最初に私が言ったことじゃなかった?)
あのとき私が「店員さんに聞こう」と提案したとき、彼は「自分で探そう」と断ったはずです。
なのに、自分で店員さんに聞いた後で「最初から聞けばよかった」と口にされると、何か大事なことがすり替えられたような気がして、言葉が出ませんでした。
私の提案を無視して歩き回ったこと、そして最後に自分から聞いた後でまるで自分が気づいたかのように話すこと。
責める気持ちではなかったけれど、旅の楽しかった空気が少しずつ薄れていくような感覚がありました。
それ以上は何も言えませんでした。口にしてしまったら折角の旅行を台無しにしてしまいそうで。
帰り道、二人でソフトクリームを食べながらもう一度笑い合えたのがせめてもの救いでした。でも、あの「時間の無駄」という言葉だけは、今でも胸の奥にぽつんと残っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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