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「お茶にしよっか」マッチングアプリで会った直後に左指から指輪を抜いた男性→気づいてしまった彼の本性

「お茶にしよっか」マッチングアプリで会った直後に左指から指輪を抜いた男性→気づいてしまった彼の本性
プロフ完璧、写真も完璧。期待がふくらんだ待ち合わせ
マッチングアプリで「いいね!」を送ってくれた男性は、まさに私の理想そのものでした。
横顔の写真は端正で、職歴は誰もが知る大手、学歴も申し分なし。
プロフィールの欄には、はっきり「独身」と記されている。
40代になって、もう一度ちゃんとした出会いがあるなんて思っていなかった私は、メッセージのやり取りだけで少し浮き足立っていました。
(この人なら、ちゃんと向き合えるかもしれない)
初対面の場所に選んだのは、駅前のカフェがある通り。約束の時間より少し早めに着いて、私はソワソワと立っていました。
遠くから歩いてくる姿を見つけたとき、思わず息を呑んだのを覚えています。
写真のままでした。むしろ、画面で見たときよりも姿勢がよく、スーツの似合う背中。
詐欺なし、誇張なし。今どきのアプリで、ここまでまんま、というのは珍しい。
「お待たせしました」
声まで穏やかで、私はもう半分、勝手に未来予想図を描き始めていました。
「あっ」のひと声と、左手の指から消えた一本の輪
挨拶を交わして、駅前から店までの数十メートルを並んで歩き出した、その途中。
男性が小さく声をもらしました。
「あっ」
何だろう、と何気なく彼の手元に視線を落とした瞬間、私は固まりました。
左手の薬指。そこにはめられていた銀色の指輪を、彼が驚くほど自然な手つきで、すっと抜き取ったのです。
そのまま指輪はジャケットの内ポケットに滑り込み、何事もなかったかのように、彼は明るい声を上げました。
「お茶にしよっか」
笑顔のまま、店のドアを引いて私を中へ促す。私は表情だけ繕って、後ろからついていきました。
(プロフィール、独身って書いてあったよね)
頭の中で同じ言葉がぐるぐる回ります。注文を取る店員の声も、運ばれてきたコーヒーの香りも、ぜんぶ遠くに感じました。
向かいの席で、男性は何事もなかったように仕事の話を始めます。プロジェクトのこと、出張先での失敗談、来月の予定。
そのどこにも、家族の影はありません。けれど、私の頭の中にだけは、ジャケットの内ポケットに沈んだ銀色の指輪がはっきりと見えていました。
カップを口に運ぶ手が、自分でも分かるくらいぎこちない。問い詰めることも、笑い飛ばすこともできず、ただ無難な会話を続けている自分がもどかしくて。
店を出て別れ際、彼は「また連絡するね」と爽やかに手を振りました。私はその手の薬指を、つい見てしまいます。
銀色の指輪は、もう、そこに戻っていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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