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「接待ゴルフなんだよ」と平然と言い張った夫。後日、夫を追跡して見てしまった最悪の光景に言葉が出なかった

食事処で見つけた、見知らぬ女性との食事
あれはもう十年近く前のことです。
その夜、私は地元の友人と二人で食事に出かけました。久しぶりに会う友人との時間を楽しみにしていた夜だったのに、店に入ったとたん、心臓が止まりそうになりました。
仕切りのブロック越しに、夫の横顔が見えたのです。隣には見知らぬ女性が座っており、二人はテーブルを挟んでとても親しそうに話していました。楽しそうに笑い合っている様子が、また私の胸を刺しました。
友人も気づいていました。私たちはどちらも声を出せず、ただじっとそちらを見てしまいました。
夫は私に気づかなかったようでした。二人はそのまま食事を続け、私たちは別のテーブルで静かに過ごしました。
帰り道、友人と何を話したかはほとんど覚えていません。ただ夜の道が異様に長く感じた記憶だけが残っています。
「接待ゴルフなんだよ」という言い訳
後日、思い切って夫に確認しました。
「先日、あの食事処に行ったんだけど、あなたがいたよね」
すると夫は表情も変えずにこう答えました。
「接待ゴルフなんだよ」
「取引先の相手と食事くらいするだろ」
言葉の表面だけを見れば、あり得ない話ではありません。でも夜遅くまで女性と二人きりで食事をして、それがごく普通の接待なのか。私の中で何かがどうしても納得できませんでした。
(本当にそれだけなのかな)
夫はそれ以上何も説明しようとしませんでした。疑念だけが胸の中に積もっていきました。
車で追いかけた先に見た光景
しばらくして、また夜遅くに夫が外出しようとしていました。今度は黙って見送ることができませんでした。私は少し間を置いてから車で後を追いました。
夫の車は食事処の近くで止まり、あのときと同じ女性を乗せました。そのまま二人を乗せた車は向かいにあるホテルの駐車場へと入っていきました。
私はそこで車を止め、ハンドルをぎゅっと握りしめました。
確かめてしまいました。確かめてしまったのです。
でも確かめたところで、何が変わるわけでもありませんでした。怒鳴り込む気力も、泣き崩れる涙も、そのときの私にはもう残っていませんでした。ただ胸の中にずっしりと重いものが沈んでいくような感覚だけが残りました。
夫への問い詰めも、その後の話し合いも、全てが終わった今でも、あの駐車場で感じた空虚さだけがはっきりと蘇ってきます。解決したはずなのに、モヤモヤは消えることがありません。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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