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「一人3000円ずつよろしくね!」喋ったこともない他部署社員へのご祝儀!お局様の自己満足に気付いた日の決意

突然始まった顔見知り未満への集金タイム
「はーい、みんな手を止めて聞いてちょうだい!営業部のあの人、今度お子さんが産まれるそうよ!みんなでパァッとお祝いしたいから、一人3000円ずつよろしくね!」
静かなオフィスに、お局様のよく通る声が響きました。手元には、もはや職場の風物詩とも言える集金用の封筒が握られています。
私はカタカタとキーボードを叩きながら、気付かれないように大きなため息をこぼしました。また始まった、と。
この職場には、誰かに慶事があるたびに「職場一同から」という名目で、半強制的に現金が徴収される悪しき慣習が根付いているのです。
毎日一緒に仕事をしている同じ部署の仲間であれば、私も喜んでお祝いの席を設けたいと思います。
しかし、今回ターゲットにされたのは、すれ違った時に挨拶すらした記憶がない、顔と名前の一致しない他部署の男性社員でした。
「……ねえ、あの人って誰のことですか?」
隣で作業をしている先輩に小声で尋ねてみましたが、先輩も困惑した表情を浮かべ、そっと首を横に振るだけでした。
断れない同調圧力と給湯室での気づき
「お釣りが出ないように準備しておいてね!夕方までに全員分回収するから!」
お局様は一つ一つのデスクを回りながら、有無を言わさぬプレッシャーをかけてきます。
そもそもお祝いというものは、個々人の善意から贈られるべきものではないでしょうか。
会社が定めた正式な福利厚生でもないのに、断れば冷たい人間だと思われかねない空気感に、私はすっかり辟易していました。
渋々お財布から3000円を抜き出しながら、言い知れぬ不満が胸の奥で渦巻いていきます。
「この謎の徴収システム、いい加減にしてほしいよね……」
その後立ち寄った給湯室で、私はたまらず同期に愚痴をこぼしました。
「ほんとそれ。結局のところ、お局様が『私がみんなをまとめてお祝いしてあげましたよ』って恩を売りたいだけじゃないの?」
同期が放った鋭い一言に、私は目から鱗が落ちる思いでした。思い返せば、いつもお局様が発起人ヅラをして、これ見よがしに贈呈の儀式を取り仕切っているのです。
私たちがしぶしぶ出したお金が、お局様の社内での好感度アップに使われているだけだとしたら。そう気付いた瞬間、怒りを通り越してなんだか馬鹿らしくなってきました。
もし次また集金の封筒が回ってきたら、「私は個人的にお渡しするので参加しません」と勇気を出して断ろう。
無駄にモヤモヤする日々を終わらせるため、私は給湯室でお茶を啜りながら静かに心に誓いました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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