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「一緒に返してあげるぐらいの支える気持ちがなきゃダメ」借金を作っていた彼の母親が放った一言→速攻で別れた瞬間

嘘の出勤と、明細書から発覚した借金
当時お付き合いしていた彼は、毎朝決まった時間にスーツに着替えて家を出ていきました。
「今日もちょっと残業で遅くなるかも」
口癖のようにそう言って、夜遅く帰ってきては疲れた顔を見せる。私はその姿を、長い間ずっと素直に信じていました。
違和感を覚えたのは、郵便受けに見覚えのない封筒が増え始めた頃です。差出人は消費者金融。月をまたぐごとに別々の会社から続々と届いていました。
(これは、何かおかしい)
ある夜、明細書をテーブルに並べて問いただすと、彼が観念したように口を開きます。
「ごめん、実は…仕事に行ってなかった日が、結構ある」
彼が打ち明けたのは、恐ろしいほどのギャンブル依存でした。
会社に行くふりをして、駅前のスロットの店に朝から通い詰めていたのです。給料日は数日で消え、足りなくなれば消費者金融で借りる。それを繰り返した結果、借金は気づけば3桁の数字に膨れ上がっていました。
頭を抱える彼の隣で、私の足元から血の気が引いていくのが分かりました。
彼の母親に相談した日と、放たれた一言
もう私ひとりでは抱えきれない。そう思った私は、何度か顔を合わせていた彼の母親のとこに行き、相談することにしました。
息子さんが嘘を重ねてスロットに通っていたこと。借金が3桁にふくれていたこと。手の届く範囲を、言葉を選びながら伝えました。
母親なら一緒に解決の道を考えてくれるかもしれないと、心のどこかで期待していたのです。
けれど、しばらく黙って聞いていた彼の母親が口にしたのは、想像とはまったく違う言葉でした。
「彼女なんだったら一緒に返してあげるぐらいの支える気持ちがなきゃダメ」
空気が静かに止まりました。
(え、いま何を言われた?)
息子の依存についての謝罪でも、心配でもありません。
長くお付き合いしてきた私の側に、まず「一緒に返す覚悟」を求めてくる物言いだったのです。
その瞬間、頭の中でずっと迷っていた天秤が、音を立てて片方に倒れました。
「分かりました。そういうお考えなら、私はもう無理です」
私はその夜のうちに荷物をまとめ始めました。
彼とは即日でお別れすることに決めたのです。
家を出た朝、不思議なほど足取りが軽くなっていました。
(子が子なら、親も親だな)
長く付き合ってきた相手と、その家族。けれどあの一言のおかげで、私は迷わず線を引けました。むしろ早い段階で本当の素性を知れて良かったと、今でも思っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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