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「離婚したから、家に置いて欲しい」突然うちに転がり込んできた義姉。後日、義姉の行動に思わず絶句

突然うちに転がり込んできた義姉
ある夕方、玄関のチャイムが鳴って扉を開けたら、義理の姉が息子の手を引いて立っていた。
「離婚したから、家に置いて欲しい」
事情を聞き返す間もなく、ふたりは家に上がり込んできた。
私の口から強く断る選択肢はなく、一階の空き部屋を片付けて寝具を運び込んだ。
甥はまだ幼くて、初日は見慣れない天井をじっと眺めていた。
最初の数日は、義姉も甥と一緒に部屋にこもっていた。離婚直後で気持ちの整理がつかないのだろうと、夫と私はそっとしておくつもりだった。
夫婦の生活に他人が二人増えた違和感は、それでもじわじわと積み重なっていく。
冷蔵庫の中身が早く減り、洗面所の動線が詰まり、夜の会話の声量を落とすようになった。
それでも、相手は身内で、子連れだ。
腰を落ち着けるまでは仕方ない。そう自分に言い聞かせていた。
甥だけ残して消える夜が増えていく
変化が出てきたのは、二週間ほど経った頃からだった。
「ちょっと子供をお願い」
義姉は短い一言を残して、夕方になるたびに身軽な格好で家を出ていく。
戻ってくるのは深夜、やがて朝帰りも珍しくなくなった。
残された甥は、空き部屋で一人テレビを観ているか、私たちの居間にぽつんと座っているか。お腹が空いた頃に夕食を一緒に食べさせ、お風呂にも入れる流れが定着していった。
離婚直後の母親の動きとは思えなかった。
気晴らしや手続きで出かけているのではなく、明らかに別の生活圏ができている雰囲気だった。
夫が一度それとなく聞いてみると、義姉はあっさりと答えた。新しい人と一緒に暮らし始めている。
子どもは、しばらくこのまま見ていてほしい。
離婚届の墨も乾いていない時期に、もう次の男性のもとに通っているらしかった。
引き取りの日に告げられた事実
そうこうしているうちに、私たち夫婦の引っ越しが決まった。
その連絡を受けて、ようやく義姉が荷物と甥を引き取りに現れた。
前より少しふっくらした顔つきが気になって視線を向けると、当然のような口ぶりで告げてきた。
新しい人との間に、子どもができている。
安定期に入ったから、これから一緒に住む準備を進めると。
数か月にわたる甥の食費や光熱費について、お礼の封筒の一枚もなかった。
ご迷惑をかけました、の一言で、玄関先の挨拶は終わってしまった。
甥は私たちに小さく手を振って、義姉の車に乗り込んでいく。あの子のこの先を思うと、胸の奥が冷たくなった。
悪意があったわけではないのかもしれない。でも、こちらの生活を当たり前のように差し出させた義姉と、これから関わり続けたいとは、どうしても思えなくなっていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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