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「若いんだから立てるだろ」優先席の小学生に向けられた言葉。だが、近くの女性が気づいた違和感とは

混んだバスの優先席に座っていた男の子
平日の夕方、用事を済ませた帰りに路線バスへ乗りました。
車内はかなり混んでいて、座席はほぼ埋まり、通路にも多くの人が立っています。私は優先席の近くで手すりにつかまっていました。
目の前の優先席には、小学生くらいの男の子が一人で座っていました。かばんを膝に抱え、なるべく場所を取らないようにしているようです。
ふと足元を見ると、男の子の片方の足首にはサポーターが巻かれていました。車体が揺れるたび、その足をかばうように少し位置を変えています。
次の停留所で、年配の男性が乗ってきました。
男性は混雑した車内を見回したあと、優先席にいる男の子へ目を向けます。そして、近くにいた私にも聞こえる声で言いました。
「若いんだから立てるだろ。ここ、優先席だぞ」
男の子は驚いたように男性を見上げましたが、何も言い返しません。うつむいてかばんを抱え直すと、席を立とうとしました。
隣の女性が気づいた足元
そのとき、男の子のそばに立っていた女性が声をかけました。
「その足、大丈夫?無理して立たなくていいよ」
女性の視線の先にあったのは、男の子の足首のサポーターでした。
男の子は少し迷ったあと、もう一度座席に腰を下ろします。
男性もそこで初めて足元に気づいたようでした。一瞬黙り込み、それ以上席を譲るよう求めることはありませんでした。
女性も男性を責めませんでした。ただ男の子に、「揺れるから気をつけてね」と一言だけ声をかけます。
しばらくすると、男の子が降りる停留所に着きました。
男の子は立ち上がると、足をかばいながらゆっくり出口へ向かいます。その途中で女性を振り返り、小さく頭を下げました。
「ありがとうございました」
「うん、気をつけてね」
扉が閉まってからも、私はしばらくその光景が頭に残っていました。
優先席に座っている理由は、外から見ただけでは分からないことがあります。最初から決めつけるのではなく、ほんの少し相手の様子を見るだけでも違ったのかもしれない。そんなことを考えた帰り道でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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