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「みんなに配ったら喜ばれたわ」義父からのお歳暮を近所にお裾分けした母。私が言いづらかった一言

「みんなに配ったら喜ばれたわ」義父からのお歳暮を近所にお裾分けした母。私が言いづらかった一言

母は、もらったものをよく人に分ける

私の母は、昔からお裾分けが好きな人です。畑でとれた野菜や旅行先のお菓子など、少し多く手に入ると近所の人に分けていました。

「せっかくなら、みんなで食べたほうがいいでしょう」

母はいつもそう言います。受け取った人に喜んでもらえるのが嬉しいようで、私もそれ自体を悪いことだと思ったことはありませんでした。

ある年の暮れ、夫の父から私の実家へお歳暮が届きました。冷凍食品の詰め合わせで、母はすぐに私へ電話をしてきました。

「立派なものをいただいたわ。ありがたいねえ」

義父が私の実家まで気にかけてくれたことが、私も素直に嬉しかったのを覚えています。

ところが、年が明けてしばらくしたころ、夫から思いがけない話を聞きました。

「親父が、ちょっと気にしてたみたいでさ」

何のことか尋ねると、母がお歳暮のお礼の電話をしたときの話でした。

母は義父に、「たくさんいただいたので、ご近所にもお分けしました。みんな喜んでいましたよ」と伝えたそうです。

母に悪気がないことは、すぐに分かりました。

「それほど立派な贈り物だった」「周りの人にも喜ばれた」と伝えることで、むしろ感謝を表したつもりだったのでしょう。

けれど義父は、自分が母のために選んで贈ったものが、すぐに人へ渡ったと聞いて少し寂しく感じたようでした。

夫も義父を責めるような言い方はせず、

「配るのはいいんだけど、親父にはわざわざ言わなくてもよかったのかもね」

と苦笑していました。

悪いことではないからこそ、言いづらかった

私は少し迷いました。

母がお裾分けをしたこと自体は悪くありません。

いただいたものをどうするかは、受け取った母の自由です。

ただ、贈った本人に「ほかの人にも配りました」と伝える必要はなかったのかもしれません。

数日後、実家に電話したときに、それとなく母に話してみました。

「お母さん、この前のお歳暮なんだけどさ。近所に分けたことまで、お義父さんには言わなくてもよかったかもしれないよ」

母は少し意外そうでした。

「どうして?みんな喜んでくれたのよ」

やはり母にとっては、それが一番伝えたかったことだったようです。

「うん、それは分かってる。でも、お義父さんはお母さんに食べてもらおうと思って贈ったから、聞いたら少し寂しく感じることもあると思う」

しばらく沈黙したあと、母は、「そういうものなのね」と答えました。

完全に納得した様子ではありませんでしたが、その後は贈り物を誰かに分けても、贈り主にはわざわざ報告しなくなりました。

母は善意でお裾分けをし、義父もただ少し残念に感じただけです。どちらが悪いという話ではありません。

ただ、同じ行動でも立場が変われば受け取り方も変わるのだと、間に入った私は少しだけ考えさせられました。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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