Share
「今日も楽しかったね、おやすみパパ」浮気していた夫→結婚記念日に証拠写真を突きつけ、顔面蒼白に
INDEX

手放さなくなったスマホ
結婚して十数年、夫がある時期からスマートフォンを片時も手放さなくなった。以前はテーブルに置きっぱなしだった人が、風呂にもトイレにも持ち込むようになったのだ。
帰りが遅い日も増えた。それとなく尋ねると、夫は不機嫌そうに顔を歪めた。
「最近、飲み会多くない?」
「うるさい、ただの飲み会だろ」
吐き捨てるような声だった。以前ならこんな言い方はしなかった。胸の奥がざわついたが、私はあえて追及しないことにした。
その夜、夫が風呂に入っている隙に、私は充電中の画面をそっと覗いた。表示されていたのは、二十代前半とおぼしき若い女性からのメッセージだった。
「今日も楽しかったね、おやすみパパ」
指先が震えた。けれど、ここで問い詰めても言い逃れされるだけだ。私は怒りを飲み込み、あえて泳がせることに決めた。
翌日、探偵業を営む古い知人に連絡を取り、事情を打ち明けた。知人は静かにうなずいた。
「証拠が揃えば、こっちが圧倒的に有利になる。任せて」
それから数日後、知人は夫が仕事帰りに例の女性と落ち合い、密会する決定的な一枚を押さえてくれた。写真の中の夫は、家では見せたことのない、だらしなくゆるんだ顔で笑っていた。
記念日のプレゼント
数日後は、私たちの結婚記念日だった。夫は何食わぬ顔で、予約したレストランへ私を連れ出した。十数年、こうして毎年祝ってきた記念日だ。まさか今年が最後になるとは、思ってもいないのだろう。
グラスを傾け、夫は満面の笑みを浮かべた。
「いつもありがとう。これからもよろしくな」
私は微笑み返し、バッグから一枚の封筒を取り出してテーブルに置いた。
「これ、記念日のプレゼント」
夫は怪訝な顔で封を開け、中の写真を見た瞬間、動きが止まった。
フォークを持つ手が、かたかたと鳴りはじめる。血の気が引き、顔面はみるみる蒼白になっていった。
「な、なんで、これを……」
言葉はそこで途切れ、あとが続かない。あれだけ強気だった夫が、うなだれて口をぱくぱくさせるだけだった。隣のテーブルの客も、異変に気づいてこちらをちらりと見た。
「言い訳は、もういいから」
私は静かに、はっきりと告げた。
「離婚しましょう。もう決めたことなの」
夫は蒼白のまま、うつむいて何も言えなかった。いつも私を見下していた人が、今は小さく縮こまっている。その姿を見て、私の心はむしろ晴れやかだった。
後日、私はしっかりと慰謝料と財産分与を受け取り、有利な条件で書面を交わして離婚を成立させた。今は、せいせいした気持ちで、自分の人生を歩いている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


