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「いや、車は母さんが選ぶから」とファミリーカーの選択を義母に委ねた夫。だが、妻が見せた通帳で態度が一変

折半の約束だったのに
我が家は財布が別々だ。子ども二人がいて、長く乗ったファミリーカーがそろそろ限界という話になった。
「次の車、二人の貯金から半分ずつにしよう」
そう決めたのは夫のほうだった。私も納得して、自分の貯金を切り崩す覚悟でいた。
ところが週末、夫が一枚のカタログを広げてきた。
「車、これにするから。母さんが選んでくれた」
表紙には、予算の倍はする大きな車種が載っていた。義母の好みそのものだ。
「待って、これすごく高いよ。私たちで決めるんじゃなかったの」
「いや、車は母さんが選ぶから」
夫はあっさり言い切った。
義母に相談したら、家族で乗るなら立派な車がいいと太鼓判を押されたのだという。
口出しは無し、と言われて
「選ぶのはお義母さんで、お金は私も半分出すってこと?」
「そうだよ。決まった話だし、お前は口出ししなくていい」
その一言で、頭の芯が冷えた。
お金だけ出させて、選ぶ権利はない。そんな理屈が通るはずがない。
「折半なのに、口出しは無しっておかしくない?」
「母さんのほうが車には詳しいんだよ。これは家族のためだろ」
私は黙って、自分の貯金通帳を持ってきた。
「これ、私が車のために貯めてきた分。半分出すって、ここから出すんだよ」
通帳を開いて、夫の前に置く。コツコツ積み上げた数字が並んでいた。
「あなたの貯金、今いくらある?半額、ちゃんと出せるの」
夫の顔色が、すっと変わった。義母の希望額の半分は、夫の貯金では到底足りない。
口を開きかけて、言葉を飲み込む。
選び直した一台
「…足りない分は、ボーナスでなんとか」
「ボーナスはローンと教育費に回すって、二人で決めたよね」
追い打ちをかけると、夫はとうとう黙り込んだ。義母好みの高級車は、最初から二人の家計で買える額ではなかったのだ。
「半分出す人間が、半分選ぶ。それが折半でしょう」
私がそう言うと、夫は気まずそうに目を逸らした。
後日、義母から電話があったが、夫は「予算的に無理だった」と頭を下げていた。
結局、車は私と夫で展示場を回り、家計に見合った一台を二人で選んだ。
あれほど「母さんが」と繰り返していた夫が、今は私の意見を一番に聞いてくる。
「色、お前の好きなほうでいいよ」
そう言って、夫はカタログを私に差し出した。決める側と従う側。立場は、すっかり入れ替わっていた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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