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「家、こっちの方向ですよね?」支援センターで仲良くなった女。車で尾行してきた距離感0の姿に絶句

「家、こっちの方向ですよね?」支援センターで仲良くなった女。車で尾行してきた距離感0の姿に絶句
支援センターで意気投合した日
育休中、近所の子育て支援センターに通うのが楽しみになっていた。
同じ月齢の赤ちゃんを連れたママと、初めましての挨拶から自然に話が広がった日のこと。離乳食の進み具合、夜泣きの周期、かかりつけの小児科の評判。
話題は尽きなくて、午前中があっという間に過ぎていった。
退室の時間が近づき、彼女の方から声が飛んできた。
「家、こっちの方向ですよね?」
軽い口調だったから、私は深く考えずに大まかな方面だけ答えた。
一緒に玄関を出て、駐車場まで歩く。距離感は近いけれど、子育てで人恋しい時期のおしゃべりとは、こんなものかもしれないと自分に言い聞かせた。
久しぶりに気の合う相手に会えた高揚で、警戒の網がゆるんでいた。
別れぎわ、彼女はにっこり笑って手を振った。
「また会えたらお話しましょうね」。
その一言で、私はすっかり安心して車に乗り込んだ。
ミラーに映り続けた一台
家までは、信号を四つ五つ越える普通の道のり。
エンジンを温めて発進してすぐ、ミラーに映る後続車との距離がやけに近いことに気づいた。住宅地の細い道なのに、ぴったり張り付いて離れない。
一度減速してみても、相手も律儀に減速する。
大通りに合流して信号待ちで停まったとき、ミラーをまっすぐ確認した。ハンドルを握っているのは、さっき支援センターで別れたばかりのママだった。
後部座席のチャイルドシートの形まで、同じだった。動悸が一気に上がった。挨拶代わりの軽い同行ではない。私の家の方向を、しっかり追いかけてきている。
頭の中で、別れ際の「家、こっちの方向ですよね?」が冷たく繰り返された。
あの軽い質問は、ただの世間話ではなかった。同じ方面という大ざっぱな答えだけで、ここまで距離を詰めてくる相手がいる。背筋の中央が、すっと凍った。
コンビニに飛び込んで通り過ぎを待った
とっさにウィンカーを出し、最初に見えたコンビニの駐車場に飛び込んだ。ミラーで通りを確認する。
数秒遅れて、彼女の車がゆっくり通り過ぎていった。窓越しに、こちらを探るような視線が走った気がして、私は身を低くした。
店内で時間を潰し、ベビーカーを押して棚の間を歩いた。三十分ほど経ってから、いつもと違う遠回りのルートで家に向かった。
途中で何度もミラーを確認した。後続車のヘッドライトが視界に入るたび、息が止まる。
家の駐車場に入ったとき、ようやく肩から力が抜けた。けれど、もう次に支援センターに行く勇気は出てこなかった。
距離感の物差しが壊れた相手が、笑顔のまま近づいてくる怖さを、初めて知った日だった。あの軽い問いかけが、いまも耳の奥に残っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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