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「カードって売れるんだなぁ」息子の宝物を黙って買取店に流した夫。問い詰めた夫の信じられない一言とは

「カードって売れるんだなぁ」息子の宝物を黙って買取店に流した夫。問い詰めた夫の信じられない一言とは
消えたカードを探す息子
小学生の息子は1年以上前から特定のカードゲームに夢中だった。
お年玉やお小遣いを少しずつ貯めて、対戦相手と交換しては大事そうにファイルへ収めていた。
レアカードは透明スリーブを二重にして、専用のバインダーに番号順で並べていた。
ある夕方、息子がリビングへ降りてきて困った顔で言った。
「僕のカード知らない?」
ファイルの中身が大量に減っているらしい。
私は呆れて、片付けないからどこかに置きっぱなしじゃないのと返した。机の脇、ベッドの下、ランドセルの底まで一緒に探したが見つからない。
学校に持って行った可能性も含めて時系列で聞いたが、最後にバインダーを閉じた場所はリビングの棚で間違いないと息子は言い切った。表情がだんだん暗くなっていく。
ソファから漏れた夫の独り言
キッチンに立っていた私の背中越しに、夫がスマホを眺めながら呟いた。
「カードって売れるんだなぁ」
独り言にしては妙に明るかった。振り返ると夫は画面を消して目を逸らした。
胸の奥が一段冷えた。同じ並びの言葉を、息子は今日、半分泣きそうな声で口にしていた。
私は息子をリビングへ呼んで、もう一度ゆっくり聞いた。最近見たのはどのカード、誰と交換した、ファイルから抜かれたのはいつ頃。
話を整理しながら、視線はずっと夫の背中に向かっていた。減ったのはレアカードに偏り、しかも子供の手では選別が難しい高額枠だった。
夫は黙ったまま缶ビールを開けた。沈黙が長すぎた。
問い詰めて出てきた答え
夜、息子を寝かせてから真正面に座らせた。
買取店のレシートが財布の奥に挟まっていた。日付は3枚、いずれも息子がカードの行方を聞き始めた前の週末。
店名と買取額、4桁の数字がはっきり残っていた。
夫は目線を泳がせてから低い声で認めた。息子に黙って買取店へ持ち込み、現金に換えて自分の小遣いにしていたという。
謝罪より先に、もう一度同じ言葉が出た。
「カードって本当に売れるんだなぁ」
私はその口調に背筋が冷えた。息子が貯めた時間を、相場表として見ていた顔だった。同じ屋根の下に、こんな大人がいる。私はその夜、夫の顔を直視できなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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