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「受け取ったデータが間違っていたんです」と自身のミスを認めない同僚。だが、上司が調べた結果、同僚の嘘が露呈した

何かあるたびに誰かのせいにする同僚
前の職場に、困ったことが起きるたびに他の人に責任をなすりつける同僚がいた。
自分が担当した業務でミスが発覚しても、「○○さんに言われたから」「聞いていなかった」といった言い方で、どこかに逃げ道を作るのが習慣になっていた。
問い詰めようとすると、「でも確認しようと思ったら向こうが席にいなかった」などと話を広げてくる。
最終的にミスの原因がどこにあったのか、うやむやのままで終わることが多かった。
私も何度か巻き込まれたことがある。連絡が届いていないと言われたり、伝達ミスだと遠回しに示唆されたり。
そのたびに釈然としないまま黙って流していた。
こちらが声を上げるほどのことでもない、と自分に言い聞かせながら。
ある日、その同僚が作成した提案資料に重大な数字の誤りが見つかり、クライアントから直接指摘が入った。
上司を含む関係者が急きょ集まる流れになった。
会議室に入った瞬間、同僚は口を開いた。
「受け取ったデータが間違っていたんです。渡してきたのは○○さん(私)なので」と言いながら私のほうを向いた。
上司は私の顔を見た。
私は落ち着いて答えた。
「その資料は同僚が単独で担当していると聞いています。私はその日、別の案件を対応していました。資料に関わった記録はありません」
ログが静かに証明した
上司はその場でシステムのアクセス記録を確認することにした。
結果は明快だった。資料を作成・更新したのは同僚のアカウントだけで、私のアクセス履歴はどこにもなかった。
データを渡した記録も存在しなかった。
上司は同僚のほうを向いた。
「責任転嫁はやめなさい。ログを見れば誰が作ったかはすぐわかる。今後こういうことは繰り返さないように」
会議室が静まり返った。同僚は顔を赤くしたまま、何も返せなかった。
その日を境に、同僚が私に向かって言い訳がましいことを言ってくることはなくなった。
完全に態度が変わったわけではないが、少なくとも私を矢面に立てることはなくなった。
あの瞬間まで、ずっと我慢して黙っていたのは間違いだったのかもしれない。でも、だからこそログが全部見せてくれた。声を荒げる必要も、感情的になる必要もなかった。事実だけが静かに、全部語ってくれた。そのすっきりした感覚は、今でもはっきりと覚えている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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