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「収入は比較的高い方なんで」マッチングアプリで出会った高飛車な男。帰り際、父の車を見た男の表情とは

食事中、途切れないマウントの連打
マッチングアプリで知り合った男性と、初めて二人で食事をした日のことだ。
待ち合わせの駅近くのレストランに着くなり、彼は「収入は比較的高い方なんで」と話しはじめた。
聞いてもいないのに、自分が関わる仕事の規模や、付き合いのある人物の肩書きが次々と出てくる。
料理が運ばれてきても、話題は変わらない。私が何かを言う隙があるとすれば、うなずくタイミングだけだった。
(これが一時間続くのか)と思いながら、水を飲んだ。
節約が好きで、生活にそれほどお金をかけない性格の私には、話の半分がうまく実感できなかった。
でも、だからといって黙って聞いていれば、また次の自慢話が来る。
途中から相槌の声が少しずつ小さくなっていった。
「事務職って、将来性あるの?」とふいに聞かれた。
答え方を考えていると、返事も待たずに「俺の周りは独立した人間ばかりだから、会社員の感覚がわからないんだよね」と続いた。
悪意があるわけではないのかもしれない。でも、それが余計にきつかった。
会計のとき、彼はスマホで金額を計算してから「1457円ね」と端数まで出した。
高い収入の話を延々と聞かされたあとにこのやりとりがきた。
思わず「細かいんですね」と口から出ると、彼はさらりと答えた。
「俺と付き合うなら、その金銭感覚は直さないと」
ため息が出そうになるのをこらえて、財布から小銭を出した。これ以上この席に座っている理由はなかった。
父が迎えに来た、その瞬間
店を出て少し歩いたところで、道の脇に父の車が止まった。
仕事帰りに近くを通ったからと迎えに来てくれたのだ。比較的大きな国産車で、父が助手席の窓を開けてひと言声をかけてくれた。
隣に立っていた彼が、その車をじっと見た。次の瞬間、表情がわずかに固まるのがわかった。
(ああ、ここで終わりにしよう)
静かにそう決めて、振り返った。
「住む世界が違いましたね」
「さようなら」
彼は何かを言おうとしたようだったが、言葉にはならなかった。私は車に乗り込み、ドアを閉めた。父が「知り合いか?」と聞いたので「違います」とだけ答えた。
節約が好きで、目立たない暮らしを自分で選んでいるだけだ。
それを上から教育されるいわれはない。窓の外を流れる夜の景色を見ながら、胸がすっと軽くなった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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