Share
「自分の家の前なのだから何を置こうと自由だ」通路を塞ぐ段ボール。だが、全戸通知でもやめない隣人に待っていた結末

通路をふさぐ、ベビーカーと段ボール
私が住むマンションでは、共用廊下に私物を置くことがはっきりと禁止されています。
ところが、お隣さんはその決まりをまるで気にしていませんでした。
玄関の前には、いつもベビーカーや子どもの自転車が置きっぱなし。
さらに宅配で届いた段ボールまで積み上げられ、通路はどんどん狭くなっていったのです。
最初は「少しの間だけだろう」と思っていました。けれど何か月たっても片づく気配はなく、大きな荷物を抱えて通るたびに、身をよじって避けなければなりません。
あるとき、思いきってやんわり尋ねてみました。すると返ってきたのは、悪びれもしない一言だったのです。
「自分の家の前なのだから何を置こうと自由だ」
もしここで火事や地震が起きたら、この荷物が逃げ道をふさぐのに。そう思うと、不安ばかりが募りました。
全戸通知の次に来た通告
見かねたのか、やがて管理会社から「共用部分に私物を置かないでください」というお知らせが全戸に配られました。
これで片づくはずだと、私はほっとしたのです。
ところが、お隣さんだけは何事もなかったかのように荷物を置き続けました。
全戸への通知くらいでは、自分には関係ないと思っているようでした。
そこで私は、管理会社にあらためて相談しました。ご近所トラブルは怖かったのですが、避難経路がふさがれている危険だけは、どうしても見過ごせなかったのです。
「共用廊下は、いざというときの避難経路です。ふさがれていると、逃げ遅れる人が出るかもしれません」
私がそう伝えると、担当者の表情が変わりました。
数日後、管理会社はお隣さんの玄関前に、名指しの通告書を貼り出しました。
期日までに撤去がなければ管理組合として荷物を処分する、というはっきりとした内容でした。
全戸通知には知らんぷりだったお隣さんも、自分だけに向けられた通告にはさすがに慌てたようです。翌日には、廊下の荷物はきれいに片づけられていました。
広くなった通路を通るたび、胸のつかえが取れた気がします。正しい筋道を通せば、こじれずに動くのだと知った出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


