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「そのリップ、私も持ってるの」髪も服も真似する同級生。だが、同級生が持っていたリップの本当の持ち主に絶句

「そのリップ、私も持ってるの」髪も服も真似する同級生。だが、同級生が持っていたリップの本当の持ち主に絶句
何もかも、私の真似をする子
学生時代、私のすべてを真似してくる同級生がいた。
私が髪を切れば、翌週には同じ長さに切ってくる。明るい色に染めれば、寸分たがわぬ色に染めてくる。
文房具も、いつの間にか色違いでお揃いにされていた。
授業で使うノートの表紙、休み時間に読む雑誌、通学鞄につけたキーホルダー。私が新しく何かを持つと、数日のうちに、彼女の手にも同じものが並んでいた。
まるで、私の毎日をどこからかのぞいているかのように、ぴたりと重なってくる。
「ねえ、その髪型かわいい。私もそうしようかな」
「……そっか」
「お揃いって、なんだか嬉しいよね」
最初は偶然だと思っていた。
でも、あまりに続くと、さすがに気味が悪くなってくる。
決定的だったのは、彼女が家に遊びに来たいと言い出したときだ。
断り切れず、仕方なく家に上げた。
嫌な予感は当たった。彼女が帰ったあと、お気に入りのリップが、化粧ポーチから消えていたのだ。
実はその少し前から、私は自分の持ち物に、小さな印をつけるようにしていた。
細かい物が、たびたびなくなっていたからだ。リップの底にも、ペンで小さくイニシャルを書いてあった。
底に書いた、小さな印
翌日、問いただすつもりで彼女に近づいた。
ところが、先に口を開いたのは彼女のほうだった。
「そのリップ、私も持ってるの」
そう言って、彼女は自分のポーチから、私のものとそっくりなリップを取り出した。
周りにいた友人たちの視線が、いっせいに集まる。
色も、キャップの傷も、使いかけで少し減った具合まで、私のものと寸分違わなかった。
新品なら、こうはならない。誰がどう見ても、それは昨日まで私が使っていたリップだった。
私は静かに手を伸ばして、そのリップを裏返した。
「じゃあ、底のここ、見せてもらっていい?」
底には、私が書いたイニシャルが、はっきりと残っていた。
彼女の顔から、さっと血の気が引いた。
「これは、その…」
言いかけて、言葉が続かない。
うつむいたまま、彼女は黙り込んでしまった。
近くで見ていた友人が、ぽつりと言った。
「それ、前からあなたが使ってたよね」
その一言で、場の空気は完全に決まった。
「返してくれれば、それでいいよ」
私はそれだけ告げて、背を向けた。
同じでいたいという気持ちが彼女にあったことは、なんとなくわかっていた。それでも、人の物まで自分の物にしてしまう子と、これ以上同じ時間は過ごせなかった。
あの日を境に、彼女が私の真似をすることは、ぱたりとなくなった。持ち物も髪型も、二度と重なることはなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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