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「正直ちょっと苦手」義祖母に結婚の挨拶。だが、話してわかった夫が苦手な理由とは

「正直ちょっと苦手」義祖母に結婚の挨拶。だが、話してわかった夫が苦手な理由とは
話が止まらない義祖父母
結婚してすぐ、夫の父方の祖父母へあいさつに行った日のこと。
夫は穏やかで口数の少ない人だが、この祖父母のことだけは「話し好きで、正直ちょっと苦手」と、珍しく渋い顔をしていた。
話すのが好きな私は、少しだけ身構えながら車を降りた。
「待ってたよ、さあ上がって」
玄関を開けるなり、祖父母は満面の笑みで私を迎えてくれた。
第一印象は、とても感じのいいおじいちゃんとおばあちゃん。
お茶とお菓子を次々に勧められ、和やかに世間話が始まった。
ところが話し始めてすぐ、夫の言葉の意味が分かってきた。
私が何か言いかけると、その先を待たずに、
「そうそう、私たちもね」
すかさず話の中心が二人のほうへ戻っていくのだ。若いころの旅行、近所の噂、昔飼っていた犬のこと。
聞いているぶんには楽しい。けれど気づけば二、三時間ノンストップ。
相槌を打ち続け、頬の筋肉まで少し疲れてきた。
そして何より驚いたのは、夫がその間ひと言も喋らないこと。
「ねえ、そうだよね」
祖父母に何度そう話を振られても、黙って首を縦に振るだけ。私と二人のときは普通に笑って喋る人が、ここまで貝になるとは。よほど祖父母が苦手なのだと、そこでようやく腑に落ちた。
「今が一番素敵ですよ」
やがて、夫の幼いころのアルバムを見せてもらう流れになった。
丸い頬の赤ん坊、七五三の羽織姿。どの写真の夫も、たしかに愛らしい。私はページをめくるのが、思いのほか楽しかった。
そのとき、祖母が一枚の写真を指でなぞりながら、本人の目の前でこう言った。
「昔は可愛かったのに今はねぇ」
悪気はないのだろう。けれど、当人がすぐ隣に座っているのだ。無口な夫は、また下を向いて黙り込んでしまった。その横顔を見た瞬間、私はとっさに、にっこり笑って返していた。
「今が一番素敵ですよ」
あれだけ喋り続けていた祖父母が、ふっと言葉を失った。場が静まったのは、ほんの一瞬。
「あら……そう、そうよね」
祖母は照れたように笑い、祖父も「うんうん」と目を細めた。
「いい奥さんをもらったなあ」
夫は驚いた顔で、隣の私をちらりと見ていた。
それからしばらくして、私たちはようやく暇を告げた。帰りの車の中、私はなぜだか、まだ少しむくれていた。
「ほんと、今も十二分に可愛いんだから」
褒めているのに、なぜか怒った口調になってしまう。運転席の夫は不思議そうな顔をして、それから小さく笑った。
「……ありがとな」
普段は照れて、めったに言わないひと言だった。あの窮屈な時間も、これが聞けたのなら悪くない。祖父母のちょっとした失礼くらい、笑って受け流せばいい。そう思えたら、夫との距離が少しだけ縮まった気がした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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