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「高そうだから私が貰う」義父の一周忌で形見を横取りする義姉。だが、夫の一言で形成逆転

義父の一周忌で、義姉が持ち出した形見
義父が亡くなって、一年が経ちました。
一周忌の法要のために、久しぶりに親族が義実家に集まった日のことです。
法要が終わり、みんなで思い出話をしていると、義姉がふいに立ち上がりました。
手には、見覚えのある腕時計。
義父が大切にしていた、あの形見の時計です。
文字盤に細かな傷が入った、古い機械式の時計でした。
義父が毎朝、大事そうに巻いていたのを覚えています。
「これ、お義父さんの遺品整理で見つけたんだけどね」
実はこの時計、義父が生前、私にだけ「お前にやる」と言ってくれていたものでした。
義父は、嫁いできた私を実の娘のように可愛がってくれた人です。
だからこそ、その言葉は今も胸に残っていました。
ところが、義姉は時計をくるくると裏返しながら、こう続けたのです。
「高そうだから私が貰う」
「これ、けっこう良いものよね。私が貰うけど良いよね?あんたにはこれ」
そう言って、私の前に古びた文房具をぽんと置きました。
周りの親族は、気まずそうに目を伏せるだけで、誰も何も言いません。
夫が動いた、あの静かな怒り
あまりの図々しさに、言葉が出ませんでした。
義父の気持ちがこもった形見を、こんなにあっさり横取りされるなんて。
その場では波風を立てたくなくて、私は曖昧に頷きかけました。
けれど「そうよね」と言えば、義父の思いまで手放してしまう気がして、どうしても頷けなかったのです。
家に帰ってからも諦めきれず、私は思いきって夫に打ち明けました。
「実は、お義父さんの時計のことなんだけど…」
事情を聞いた夫の顔つきが、みるみる変わっていきました。
「それはダメだろ」
「あれは親父が、はっきりお前にって言ってたものだ。姉さんが勝手に持っていくのはおかしい」
夫はその足で、姉に連絡を取ってくれました。
感情的に怒鳴るのではなく、義父の遺志をひとつずつ、静かに、けれど毅然と伝えてくれたのです。
姉は最初こそ言い訳を並べていましたが、やがて何も言えなくなりました。
「勝手に決めて悪かった」と、姉から短い謝罪のメッセージが届いたのは、その日の夜のことでした。
数日後、形見の腕時計は、何事もなかったように私の手元へ戻ってきました。
文字盤を見つめていると、義父の穏やかな笑顔が思い出されて、少しだけ泣きました。
「ありがとう。あなたが味方でいてくれて、本当に良かった」
あの一件以来、義姉とは必要なこと以外、連絡を取らなくなりました。
寂しくないと言えば嘘になります。でも、味方でいてくれる夫がいる。それだけで、私はもう十分でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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