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「うちの配管が原因ですって?!うちは悪くない!」水漏れで迷惑をかけた住人。だが、説明会の一言に絶句

「うちの配管が原因ですって?!うちは悪くない!」水漏れで迷惑をかけた住人。だが、説明会の一言に絶句
突然の水漏れ
その日の朝、寝室に足を踏み入れて、思わず声が出た。
床のカーペットが、足の裏でぐっしょりと沈む。原因は上の階の配管だった。漏れた水は天井を伝い、私の部屋だけでなく、一階のフロント、共用部分の天井まで剥がしてしまった。
「これは、机も書棚も全部どかさんと無理だな」
長年使ってきた書棚、ベッド、タンス。一つひとつを業者と一緒に運び出した。
六十を過ぎた体には、この移動だけでもこたえる。
床は濡れて大きなシミになり、結局カーペットは全面張り替えとなった。
「天井の修理も合わせると、相当な額になりますよ」
業者の言葉に、私は黙って頷いた。費用は保険から支払われると、管理組合から聞いていた。
だから金銭の不安はなかった。問題はむしろ、その上階の住人のほうだった。
敬遠されていた住人
上の階に住むのは、噂好きで通った女性だった。聞いた話をすぐ大げさに広めるので、棟の住民から少しずつ距離を置かれていた。
「うちの配管が原因ですって?!うちは悪くない!」
水漏れの一件でも、彼女は最初から妙に身構えていた。
誰かに責められるとでも思っていたのだろう。
「保険で出るそうですから、心配いりませんよ」
私はそう声をかけたが、彼女はろくに聞かず、足早に行ってしまった。
後で分かったことだが、彼女はこの「保険から支払われる」という肝心の説明を、まるで頭に入れていなかったらしい。
そして、住民向けの説明会の日がやってきた。
説明会での一言
集会室には、被害を受けた住民や役員が集まっていた。
修理の見通しが説明され、費用は保険でまかなわれると改めて伝えられた、その直後だった。
「ちょっといいかしら。今回の経費なんだけど」
立ち上がったのは、当の上階の住人だった。
「経費は関係者で分担して」
「うちだけが負担するのは、おかしいでしょう」
室内が、しんと静まった。
原因をつくった本人が、よりにもよって分担を求めている。しかも保険で全額まかなわれると、たった今、説明されたばかりだ。
「分担って…今、保険で出ると言われたばかりですよね」
「そもそも、原因はお宅の配管でしょう」
「それを、うちらに払えと?」
あちこちから戸惑いの声が上がる。彼女は周りの空気にようやく気づいたのか、顔をこわばらせて口をつぐんだ。
最後まで、保険の話を理解していなかったのだ。
説明会のあと、棟の住民が彼女を見る目は、はっきりと変わった。噂好きで敬遠されていたところに、今度の一件が重なった。
今では信用できない人として、すっかり浮いた存在になっている。私は被害者だったが、不思議と溜飲が下がった。自分でまいた種は、自分で刈るしかないのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代以上・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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