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「君はお願いしやすいから」と雑用を押し付ける上司。だが、我慢できずに本音をぶつけた結果

「君はお願いしやすいから」と雑用を押し付ける上司。だが、我慢できずに本音をぶつけた結果
毎回同じ言葉で押しつけてくる課長
以前勤めていた職場で、直属の課長が特定の業務を私に集中して回してくる時期があった。
書類整理の補助、データ入力、雑用に近い作業。チームの誰でもできる類のものを、なぜか毎回私のところに持ってくる。
「君はお願いしやすいから」
そう言いながら書類を渡してくる。
最初のうちは期待の表れだと思って引き受けていた。
だが気がつけば、毎日の業務量が他の同僚と明らかに差が開いていた。
定時を過ぎてもパソコンの前に座っているのは私だけ。同僚はすでにカバンを手に取って帰っていく。その後ろ姿を見ながら、釈然としないものが残った。
残業が続いても、半期の評価には反映されなかった。
査定面談で渡される評価シートを見ると、業務量が少ない同僚と大差がない。
こなしている仕事も、毎日の残業も、どこにも記録されていないかのようだった。
断るタイミングが見つからなかった。
「お願いしやすいから」と言われると、それ以上何も言えなくなる。
頼まれるたびに引き受けて、引き受けるたびに小さなモヤモヤが積み重なっていった。残業代は出ていたが、本質的な解決にならないことは分かっていた。
このままずっと続くのだろうかという気持ちが、頭の隅から離れなかった。
冷静に断った日、流れが一変した
ある日の午後、また課長が同じ仕事を持ってきた。
書類整理の補助作業だ。
専門的な知識が必要なわけでもなく、チームの人数を考えれば複数人で分散して回せる類のものを、また私ひとりに頼んでくる。
このときに限って、何かが弾けた。
長く溜まっていたものが、静かに言葉になって出てきた。
「今の業務量では難しいので、他の方にも振り分けていただけますか」
怒鳴ったわけでも、不満をぶつけたわけでもない。
今抱えている業務量を理由に、状況を事実として冷静に伝えた。声が震えたりはしなかった。
課長は少し間を置いて、「…わかった」とだけ言って書類を持ち帰った。
明らかに驚いた様子だった。それだけ、私が今まで一度も断ったことがなかったのだろう。
翌週から、業務の割り振りが変わった。私だけに集まっていた作業が、チームの数人に分散されるようになった。
残業が減り、定時に席を立てる日が増えた。久しぶりに夕方の空気を外で吸った気がした。同僚が、ようやくその仕事を任されるようになったことに気づき、軽く笑顔を見せたのが印象的だった。
たった一言で評価ゼロの残業地獄が終わったのかと思うと、もっと早く言えばよかったとも思う。けれどあのとき言えたことで十分だと、今は感じている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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