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「たった1個なんだから譲れ!」レジに割り込み怒鳴る男。しかし、店長が下した毅然たる処置に胸がすいた

和やかな空気を引き裂く突然の割り込みと怒声
仕事が終わった後の帰り道、いつも利用しているコンビニに寄った時の出来事です。
店内は帰宅時間帯ということもあり少し混雑気味で、私は足元の「お待ちになる方はこちらへ」という案内に従って、自分の番が来るのを静かに待っていました。
前の人の会計が終わり、いよいよ私の番だとレジへ向かおうとしたその瞬間です。
横から見知らぬ高齢の男性がサッと現れ、私の前に割り込んできたのです。
手には缶コーヒーが一つだけ握られており、悪いことをしているという素振りは一切なく、当然の権利かのように商品をレジにドンと置きました。あまりの堂々とした態度に、私は言葉を失ってしまいました。
しかし、レジにいた若い店員さんは決して慌てませんでした。
「お客様、申し訳ありませんが、あちらでお待ちのお客様が先になります。最後尾へお並びいただけますでしょうか」
はっきりと、それでいて丁寧にお願いをする店員さん。これで男性も引き下がるだろうと思ったのですが、事態は思わぬ方向へ悪化します。
「なんだと!?たった1個しか買わないんだから、さっさと会計しろ!」
店内に響き渡るような大きな怒鳴り声でした。
自分が割り込んだという非を認めるどころか、「1個だから優先されて当然」という身勝手な理屈で、店員さんを大声で威圧し始めたのです。
理不尽な客への痛快な結末
周りにいた他のお客さんたちも、突然の怒声に驚いて一斉にこちらを見ています。
あまりにも自分勝手な振る舞いに私自身も怒りが湧きましたが、ここで言い争いになればトラブルが大きくなるだけです。
私は騒ぎ続ける男性の存在を完全に無視することにしました。
「私のお会計をお願いします」と店員さんに声をかけ、怒鳴り散らす男性の脇から自分の購入品を差し出し、何事もなかったかのように会計を済ませました。
男性は横で文句を言い続けていましたが、私は一度も目を合わせることなく、そそくさと店を後にしました。
「せっかくの仕事終わりに、嫌なものを見てしまったな」
ため息をつきながら歩き出し、ふと気になって外のガラス越しに店内を振り返った時のことです。
レジの奥のバックヤードから、店長らしき男性が出てくるのが見えました。
店長さんは、男性がレジ台に置いたままの缶コーヒーを無言で自分の手元に引き寄せると、厳しい表情で何かを告げています。
分厚いガラス越しなので声までは聞こえませんでしたが、その毅然としたジェスチャーからははっきりとした意志が伝わってきました。
「他のお客様のご迷惑になります。ルールを守れない方には販売できませんので、お帰りください」
そう言っているかのように、店長さんはピシャリと出口の方を指差しました。商品を回収されてしまった男性は、顔を真っ赤にしてさらに怒り狂っていましたが、店長さんは微動だにしません。
結局、男性は目当てのコーヒーを買うこともできず、一人で喚きながら店から退場させられていきました。
自分勝手な振る舞いをする大人に対して下された、見事なまでの毅然とした対応。
店長さんの素晴らしい行動のおかげで、私のモヤモヤした気持ちはすっかり晴れ、清々しい気分で帰路につくことができました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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