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「私が出入りした時間を知っているんですか」挨拶だけしていた隣人。だが、私が距離を取るようになったワケ

「私が出入りした時間を知っているんですか」挨拶だけしていた隣人。だが、私が距離を取るようになったワケ
挨拶だけの間柄だったはずが
以前住んでいた家の隣に、会えば挨拶をする程度の男性がいた。
名前も仕事も知らず、道ですれ違えば軽く頭を下げる。それだけの間柄だった。
ところが、ある時期から声をかけられる内容が変わった。
朝、いつもより少し早く家を出た日のことだった。
「今日は早いね、玄関の音がしたから」
私は一瞬驚いたものの、「そうなんです」とだけ答えて、その場を離れた。
別の日、夕方に帰宅すると、今度は「今日は出かけていたの?」と聞かれた。
私がいつ家を出たのか、いつ戻ったのかを気にしているような言葉が、その後も何度か続いた。
近所に住んでいれば、たまたま姿を見かけることはある。それでも、自分の出入りを毎回のように口にされると、次第に落ち着かなくなった。
「見ていれば分かるよ」
ある日、思い切って聞いてみた。
「どうして、そんなに私が出入りした時間を知っているんですか」
すると男性は、特に気にした様子もなく答えた。
「別に、見ていれば分かるよ」
笑いながらの返事だった。悪びれている様子もない。そのことがかえって気になった。
それから私は、できるだけ長く立ち話をしないようにした。外で会っても挨拶だけで通り過ぎ、必要以上に自分のことを話さないようにした。
それでもしばらくは、「昨日は帰りが遅かったね」「最近あまり外に出ないね」と声をかけられることがあった。
何かを要求されたわけでも、直接危害を加えられたわけでもない。ただ、自分の生活を誰かに見られているように感じることが、私には苦痛だった。
なるべく顔を合わせないようにしているうちに、次第に声をかけられる回数は減っていった。
今でも、男性がどの程度こちらを気にしていたのかは分からない。それでもあの頃から、家を出るときに何となく周囲を確認する癖が残っている。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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