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「この鍋、5万円もしたのよ」持ち物自慢ばかりのママ友。だが、我が家に来た途端、黙り込んだ理由

この鍋5万円もしたのよ持ち物自慢ばかりのママ友だが我が家に来た途端黙り込んだ理由

会うたびに始まる、自慢大会

息子の同級生のお母さんと知り合ったのは、参観日の帰り道だった。

感じのいい人だと思ったのは、最初だけだった。何度か家に招かれるうち、その本性が見えてきた。

「この鍋、5万円もしたのよ」

キッチンに並ぶ調理器具を一つずつ指さして、値段と産地を教えてくれる。

海外で買ったフライパン、有名シェフ監修の包丁。どれも自慢げに手に取っては、私の反応をうかがう。

リビングの家具も、寝室のカーテンも、順番に案内された。旅行の写真アルバムまで持ち出して、お土産のお菓子を配りながら、話はいつまでも止まらない。

「これ全部そろえるの、センスがないと無理でしょ?」

そして最後は、決まってこの一言で締めくくられる。

「あなたのおうちって、普通の感じなんでしょ?」

言葉の端々に、こちらを見下す響きがあった。

相槌を打つだけで一時間。帰り道はいつも、どっと疲れていた。

我が家に招いた日、彼女は黙り込んだ

ある時、彼女のほうから言ってきた。

「今度、おうちにお邪魔してもいい?」

断る理由もなく、私は掃除をして彼女を迎えた。玄関を上がった瞬間、彼女の足がぴたりと止まった。

「…え、なにこれ。すごく片付いてる」

実は我が家は、私の趣味で隅々まで整えてある。生活感を抑えた白い棚、並んだ観葉植物、余計な物を置かないリビング。彼女の家より、正直ずっと整っていた。

彼女は部屋の中をぐるりと見回したまま、言葉を探すように口ごもる。あんなに饒舌だった人が、急に静かになった。

「うちより、ずっと綺麗じゃない……」

声が、だんだん小さくなっていく。いつもの自慢話は、一つも出てこなかった。

一緒に招いていた別のママ友が、素直に口にした。

「ほんと素敵なお宅。ずっといたくなっちゃう」

彼女の顔から、みるみる余裕が消えていった。

ソファに浅く腰かけたまま、出したお茶にも手をつけず、うつむいてしまう。

「……そろそろ帰るわ」

その日は三十分で腰を上げた。私は玄関で、にっこり笑って見送った。

「また、いつでも来てくださいね」

それ以来、彼女の口から値段の話が出ることは、ぱたりとなくなった。

会えば挨拶はするけれど、どこか私を避けるようになった。マウントの取り合いから解放されて、こんなに気楽なんだと知った出来事だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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