Share
「いる?開けるわよ!」勝手に家に入ってくる義母。だが、夫婦で本当の気持ちをぶつけた結果

「いる?開けるわよ!」勝手に家に入ってくる義母。だが、夫婦で本当の気持ちをぶつけた結果
突然インターホンが鳴る日々
結婚して、夫と二人の生活が始まって半年。義母は、週に三度ほど、何の連絡もなく我が家にやってくるようになった。
インターホンが鳴るのは、たいてい昼過ぎ。私が家事をひと段落させて、ようやく座ろうとした頃合いだ。
「いる?開けるわよ!」
返事をする間もなく、合鍵で玄関が開く。最初は「気にかけてくれているんだ」と、自分に言い聞かせていた。
私が在宅で仕事をしていても、おかまいなしだった。
ある日、台所から物音がした。見に行くと、義母が我が家の冷蔵庫を開け、中身を勝手に並べ替えている。
「冷蔵庫、整理しといたわよ」
悪びれる様子は、まったくない。それどころか、得意げですらあった。
「調味料の置き方が悪いのよ」
よかれと思っているのは、わかる。だからこそ、余計に断りづらかった。
育児にも伸びてくる口
口出しは、冷蔵庫だけでは終わらなかった。子どもが生まれてからは、育児のやり方にも、いちいち意見をしてくる。
「そんな抱き方じゃ泣くわよ。昔はこうしたの」
私が寝かしつけたばかりの子を、勝手に抱き上げて起こしてしまうことも、一度や二度ではなかった。
「少し、お義母さん…」と言いかけても、返ってくる言葉はいつも同じだった。
「あなたのためを思って言ってるのよ」
その一言で、いつも黙るしかなかった。角を立てたくない。夫を困らせたくない。そう思って飲み込むうちに、ため息ばかりが増えていった。
限界だった。私はその夜、思いきって夫にすべてを打ち明けた。
夫婦で引いた一本の線
夫は、私が思っていたよりずっと真剣に、話を聞いてくれた。
「ごめん、気づかなくて。これは、二人でちゃんと話さないとだめだな」
週末、義母が訪ねてきたタイミングで、私たちは並んで向き合った。まず口を開いたのは、夫だった。
「連絡してから来て」
「え、私、邪魔だっていうの?」義母の声が、少し尖った。
「親子なのに、水くさい」と食い下がろうとする。それでも、私も勇気を出して言葉を継いだ。
「冷蔵庫を開けるのも、育児のやり方も、まずは私たちに任せてほしいんです」
夫婦そろって同じことを告げられ、義母は返す言葉をなくしたようだった。しばらく黙り込み、やがて「……わかったわよ」と、渋々うなずいた。
それからの義母は、来る前にきちんと電話をくれるようになった。冷蔵庫を勝手に開けることも、育児にあれこれ口を出すことも、ぴたりとなくなった。
先日は、電話口で少しだけ寂しそうに、「今度、遊びに行ってもいい?」と聞いてきた。その一言に、私は初めて、心から「ぜひ来てください」と返せた。線を引いたことで、かえって穏やかな距離が生まれた気がしている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


