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「猫に文句つけるの!?」花壇を荒らした隣人の猫。だが、放し飼いを3年認めなかった飼い主がついに折れた瞬間

丹精込めた花壇が
庭の手入れは、定年を前にした私の一番の楽しみだった。
毎朝早くに水をやり、季節ごとに花を植え替える。
その花壇が、ある時期からめちゃくちゃに掘り返されるようになった。
土は掘り起こされ、植えたばかりの苗は倒れ、根ごと引き抜かれている。犯人はすぐに分かった。隣家が放し飼いにしている猫が、毎朝のように我が家の敷地を横切っていくのだ。
最初は妻がやんわり伝えた。
だが飼い主の対応は、こちらが拍子抜けするほど軽いものだった。
「猫に文句つけるの!?」
玄関先でそう言われて、二の句が継げなかった。悪びれる様子もなく、飼い主は続けた。
「外を歩くのが猫の自由でしょ。うちの子に限って、そんなことしないわよ」
証拠もないのに決めつけるな、という口ぶりだった。このままでは埒が明かない。私はいったん静かに引き下がった。
記録を前にだした
その日から、私は庭に小さなカメラを一台取り付けた。
荒らされるのは決まって早朝。犯人の姿を、きちんと残しておこうと思ったのだ。
記録は、あっけないほど簡単に集まった。首輪をつけたあの猫が花壇に飛び降り、後ろ足で勢いよく土を掘る。
その一部始終が、はっきりと映っていた。思えば、この被害はもう3年も続いていた。
数日後、私はその映像を持って、もう一度隣家を訪ねた。玄関先で、スマートフォンの画面をそっと相手に向ける。
「花壇を掘る姿、撮りました」
画面を見た飼い主の顔から、みるみる血の気が引いていった。
「これは…」と言いかけて、言葉が続かない。先日の勢いはどこにもなかった。
「うちの子じゃない、なんて言えないわよね」隣で聞いていた飼い主の夫が、呆れたように口を挟んだ。
飼い主はうつむいたまま、小さくうなずくしかなかった。
「本当に、ごめんなさい。これからは室内で飼います。庭も、きちんと元に戻させてください」
放し飼いを3年も認めなかった人が、ついに折れた瞬間だった。それ以来、猫が我が家の敷地に入ってくることはなくなった。
花壇も少しずつ元の姿を取り戻している。道で顔を合わせると、飼い主は決まってばつが悪そうに会釈し、足早に通り過ぎていく。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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