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「孫を義兄の養子にしよう」と提案する義母→「最低だ、気持ち悪い」と高校生の息子が怒ったワケ
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同居1ヶ月で出た提案
二世帯住宅を建てて、義母と独身の義兄との暮らしが始まった。慣れない同居にようやく息がつけてきた、ちょうど1ヶ月後のことだった。
夕食の片付けをしていた私を、義母がリビングに呼んだ。やけに改まった顔をしていた。
「孫を義兄の養子にしよう」
耳を疑った。義母はにこにこしたまま続けた。
「独身の兄さんには跡取りがいないでしょう。養子に入れれば、相続のときに一番簡単なのよ」
背筋がすっと冷たくなった。高校生の息子を、子のいない義兄の戸籍に入れる。それを「簡単だから」の一言で口にする神経が信じられなかった。
「大丈夫、書類だけの話。あなた達が親なのは変わらないんだから」
義母の口ぶりは、まるで保険の名義でも書き換えるようだった。私が言葉を探していると、横にいた夫まで小さくうなずいた。
「親なのは変わらないよ。戸籍上は違うけど」
息子に聞いてみた
夫まで乗り気だと知って、足元が崩れる気がした。それでも、ここで折れるわけにはいかなかった。
「そういう問題じゃない。うちには娘もいる」
私は声を抑えながら言った。
「息子だけが相続の犠牲になったって、一生恨むよ。本人の人生でしょう」
義母は「考えすぎよ」と取り合わない。夫も曖昧に黙っている。それなら、と私は当の息子を呼んで、事情をそのまま説明した。隠しても仕方がない。
話を聞き終えた息子は、しばらく無表情だった。それから、はっきりとこう言った。
「最低だよ、気持ち悪い」
居間の空気が止まった。義母の顔から笑みが消え、見るみる血の気が引いていく。
「な、なに言ってるの。あなたのためを思って」と義母が言いかけて、口ごもった。孫の冷ややかな目に、続きが出てこないようだった。
夫もばつが悪そうに目を逸らし、何も言えずにいた。味方だと思っていた孫に正面から拒まれて、義母はそれ以上ひと言も言い返せなかった。
「俺の戸籍を勝手に道具にしないでよ」
息子はそう言い残して、自分の部屋に戻っていった。
義母は呆然とソファに座り込んだまま動かなかった。
あの日以来、養子の話は一度も出ていない。義母は息子と顔を合わせると、決まりが悪そうに視線を下げるようになった。
守るべきものを守れて、本当によかったと思っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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