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「全額出すから四人で海外行きましょう!」新婚旅行なのに、ついてくる義母たち。我慢出来なかった私たちが取った決断とは

入籍直後のリビングで出た一言
入籍を済ませてすぐの週末、夫の実家へご挨拶に伺った。
式は挙げず写真撮影だけに切り詰めて、新婚旅行も数年先に延ばそうと夫婦で決めていた。
今は住まいの初期費用と生活防衛資金を貯めるのが先で、海外なんて贅沢は数年後で十分だと話し合っていた。
挨拶の席でもその方針を伝えるつもりで、私たちは菓子折りを持って玄関に立った。
リビングに通されてお茶が出された頃、夫が新婚旅行は落ち着いてからにしますと丁寧に切り出した。
義母は満面の笑みで頷くと、私の手を取ってこう続けた。
「全額出すから義祖母と四人で海外行きましょう!」
頭の中が一瞬で真っ白になった。夫の顔を見ると、彼も固まっている。義母の隣に座っていた義祖母が、それいいわねぇと無邪気に手を叩いた。
義母はもう旅行雑誌のページをめくり始めて、おすすめのリゾートをいくつか並べていく。日付は二人の都合に合わせるから、行き先だけ決めなさいと笑った。
私と夫が結婚して最初に二人だけで出かける旅行のはずだった。
それを義母と義祖母が同行する家族旅行に塗り替えようとしている。しかも全額出すという言葉が、断れない圧力として乗ってきていた。
新婚旅行は二人で行きたいですとはっきり言いたかったのに、義祖母の前では喉から声が出なかった。
逃げるように国内へ変更した夜
夫がやんわり時期を改めますと返した。けれど義母は、お金の心配はいらないから義祖母の体力があるうちにと押し切ろうとしてくる。
チケットの手配は私が全部やるから日付だけ決めてと、もう動き出す気配だった。
隣の義祖母も、孫夫婦と一緒に海外に行ける日が来るなんてと声を弾ませる。
帰りの車中、夫と私は信号待ちで顔を見合わせた。
「あれは絶対に逃げないとまずいね」
その夜、私たちは近県の温泉宿を二泊で予約した。海外どころではない、無理してでも先に国内で新婚旅行を済ませて既成事実にするしかなかった。
義母から後日、計画は進んでる?と何度も連絡が入ったが、夫がもう新婚旅行は行ってきましたと事務的に返信した。
短いやり取りの後、義母から新婚旅行の話題は消えた。けれど私の中では消えなかった。新しい家族に踏み込んでくる距離感の本性を、私は入籍直後に見せつけられた。
お金で関係を組み伏せる手つきを、何度も思い出してしまう。あの提案を思い返すたび、背筋がすっと冷える。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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