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「うちの子の写真にしたから」義実家から我が子の写真が1枚残らず消えた。義実家の価値観についていけなかった

廊下に並ぶ、見知らぬ子どもたち
結婚して10年以上が経つ。義実家には年に数回顔を出すが、玄関を入ったときの空気は毎回変わらなかった。
靴を脱いで廊下に上がると、壁際のフォトフレームに子どもたちの写真が並んでいる。
うちの子の七五三、運動会、卒園式。それが当たり前の光景だった。
だから、その日の廊下が妙だった。
フォトフレームの数は変わらない。でも、そこに写っているのは見たことのない顔ばかりだった。うちの子の写真が、一枚もない。制服姿も、晴れ着姿も、運動会の一コマも、全部消えていた。
背筋が冷たくなり、足が止まった。リビングから義妹が顔を出して、こちらに向かって明るく言ったのだ。
「うちの子の写真にしたから」
悪びれる様子は一切なかった。許可を取った話でも、相談された話でもない。
決定事項として、笑顔のまま伝えてきた。
止めなかった義母の理由
「全部ですか」と確認するように声を出した。
義妹は「うん、せっかくフレームあるし、新しい写真の方がいいかと思って」と言ってリビングに戻っていった。
台所から義母が出てきた。私が何か言う前に「ああ、写真ね」と笑った。
「止めなかったんですか」と聞くと、義母は少し首をかしげた。
「義妹も張り切ってたから」
さらりと言った。まるで天気の話でもするようにだ。
問題は写真の枚数ではなかった。我が子の存在を一枚残らず外して入れ替える行為に、この家の誰一人として違和感を持っていない。
常軌を逸した行動を、家族ぐるみで当然のこととして受け入れている。その事実の方が、何倍も怖かった。
帰り道に消えなかった冷たさ
義母はその後、何事もなかったように台所に戻り、お茶とお菓子を持ってきた。夫は気づいていないのか、いつも通り義母と話を始めていた。
私は自分の席に座ったまま、廊下の方向をもう一度見た。義妹の子どもたちが並んで笑っているフレームが、こちらを向いているように感じた。
帰り道、夫にさりげなく話すと「そうだったの」とだけ言った。
動じていなかった。「義妹もうれしかったんだろう」と続けたが、うれしい気持ちで動くなら、せめて一言あってもよかったはずだ。
義実家に子どもを連れていくたびに、あの廊下を通ることになる。誰かが静かに我が家の存在を消しにかかっている感覚は、被害妄想ではない気がした。あの一言を笑顔で言える義妹と、それを止めなかった義母が同じ家にいる限り、胸の底の冷たさは消えそうにない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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