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「一緒に住めて幸せだろう?」結婚後に知ってしまった夫の本性。だが、別れてから感じた、幸せの正体

出会って1年、南国の島での再婚
当時30代の私が再婚したのは、南国の島に暮らす日系の経営者だった。
一回り以上年上で、現地に会社を持ち、初対面から私の家族にも丁寧に接してくれた。
出会って1年でのスピード再婚。
誰もが「すごいね」と言った。
自宅は現地の高級エリアで、入籍前は「まだ改築中だから」と外観だけ見せてもらったが、それだけでも十分素敵だった。
条件は揃っていた。気持ちもあった。
ただ一点、「潔癖」という話だけは、籍を入れてから知ることになった。
入籍するまで、彼は毎回日本に来てくれていた。
日本にいる間は、自分の潔癖をうまく隠していたのか、それとも慣れた環境ではないから抑えていたのかはわからない。
私が初めてその自宅に足を踏み入れたとき、日常のルールを一から叩き込まれた。
玄関で脱ぐ、洗う、毎回例外なし
外出から帰ると、玄関でまず上着を脱ぐ。
それは理解できる。
だが夫は、下着以外のすべてをその場で脱いでシャワーに直行する。
これが毎回、例外なく行われた。
スーパーで買ってきたものはすべて袋から出し、パッケージを外し、容器や包みを丁寧に洗い流す。
冷蔵庫に入れる前に乾かす工程まである。
現地の言葉と英語の壁もあり、細かい意思疎通には毎回ひと手間かかった。
少し戸惑った顔をするだけで、夫はすぐに察して返してくる言葉があった。
「一緒に住めて幸せだろう?」
最初は冗談かと思った。2度目に同じ言葉を聞いたとき、そうでないとわかった。
物が多かったわけでも、生活費が苦しかったわけでもない。
ただ、毎日の暮らしの細部に「これが正しい」という絶対の基準があり、それから外れると決まって同じ言葉が飛んでくる。
そのパターンが繰り返されるうちに、息苦しさが形をとり始めた。
別れを選んだ日の、青い海
話し合いをしようとするたびに、対話ではなく「押し黙る時間」になっていった。
考え方の違いをすり合わせるより、夫の基準に慣れていくことを求められているようだった。
小さなことが積み重なった。買ってきた野菜を洗い終わるまで台所で待たされる時間。
シャワーを終えるまで部屋着に着替えられない感覚。
どれも一つひとつは大した話ではない。でも毎日、例外なく続くとなると、体が消耗してくる。
別れは静かに決まった。
荷物をまとめ、島を出る便に乗った。窓から見える海がひどく青かった。
帰国して独り身に戻った夜、コンビニの袋をそのままテーブルに置いた。
洗わなかった。脱がなかった。何も言われなかった。
当たり前のことが、当たり前に戻ってきた。それだけで十分だった。体が軽かった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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