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「最後までやりきろうね」同僚と一緒に進めてきたプロジェクト。だが、提出用の報告書の名前を見て思わず絶句

ふたりで動かしたはずだった
半年ほど前のことが、まだ頭の隅に残っている。
当時、同じチームの同僚とプロジェクトを組んでいた。
企画の方向性を決めるところから始まり、システムへの実装の段取り、そして途中で発生したトラブルへの対応まで、ふたりで役割を分けながら進めてきた。
私が主に企画と調整を担い、同僚が実装側を見る形で進んでいた。
週に何度も打ち合わせを重ね、どちらかが詰まれば声をかけ合った。クライアントへの中間報告も一緒に臨んだ。
「最後までやりきろうね」
半年間、そういう関係だった。
成果をまとめる段階に入ったとき、上司への報告書は同僚が担当することになった。
内容の確認くらいはするものだと思っていたが、送られてきたファイルを開いて、手が止まった。
報告書には、私の名前がなかった。
プロジェクト名、成果の概要、取り組みの経緯。すべてが同僚の視点で書かれていて、私の担当した部分への言及もなかった。
思い違いかと何度も読み返したが、やはり私の名前はどこにもなかった。それが意図的なのか、単なる書き漏らしなのか、判断できなかった。
会議が終わった後の静けさ
翌週の部署会議で、同僚が成果報告に立った。
上司たちを前に、淡々とした口調で話し始めた。手元に資料を持ち、落ち着いて説明を進めていた。
「自分が中心となって進めた」
会議室の空気が変わったようには見えなかった。上司たちは頷いていたし、誰かが割り込む場面もなかった。私はその場で何も言えず、ただ聞いていた。
発言するタイミングを探していたが、機会はつかめなかった。発言したとしても、何が変わるかも分からなかった。
事前に相談はなかった。
報告書を単独名義にすることも、会議でそう説明することも、一言も聞いていなかった。悪意があったのかどうかも分からない。
気にしていなかっただけなのかもしれない。
それが余計に、どう受け止めたらいいか分からなくなった。ただ、これまで積み上げてきたものがなかったことになったような感覚だけが残った。
会議が終わり、席に戻った。同僚は何事もなかったように仕事を続けていた。私も何も言わなかった。言えるタイミングも、言葉も、うまく見つからなかった。後から言い出すほどのことでもないかとも思ったが、それでもやはり、何かが引っかかっていた。
解決していない。何かが変わったわけでもない。後になって伝えたとしても、もう手遅れだとも思う。ただ、あの静かな虚しさだけが、今もどこかに残っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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